バイクの選び方 | 初心者でも失敗しない基準・中古車の選び方も解説

「バイクに乗りたいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」

「見た目で選んで後悔したくないけれど、スペックの見方もよくわからない」

これからバイクライフを始めようとしている初心者の方にとって、最初の一台選びは楽しみであると同時に、大きな悩みでもあります。

バイクは決して安い買い物ではありませんし、一度購入すれば数年は付き合うことになる相棒です。

だからこそ、自分のライフスタイルや体格、目的にぴったり合った一台を見つけることが重要です。

本記事では、初心者ライダーが失敗しないための「バイク選びの基準」を徹底解説します。

ぜひ最後までお読みください。

目次

バイク選びで迷ったら?まずは自分に合う一台を見つける基準を知ろう

バイク選びで最も失敗しやすいパターンは「見た目だけで選んでしまうこと」です。

もちろん、デザインが気に入るかどうかは非常に重要な要素ですが、それだけで決めてしまうと「乗るのが辛い」「用途に合わない」といった理由で、せっかく買ったバイクに乗らなくなってしまうことがあります。

長くバイクライフを楽しむためには、まず自分の中での「選ぶ基準」を明確にすることが大切です。

「何に乗りたいか」より「何に使いたいか」で考える

多くの初心者はカタログやSNSを見て「このバイクがかっこいいから乗りたい!」と考えがちです。

ただ、少しだけ冷静になって「そのバイクを何に使いたいか」を考えてみましょう。

例えば、前傾姿勢のきついスーパースポーツタイプのバイクは非常にかっこいいですが、毎日の通勤や通学で渋滞の中を走るには不向きで、手首や腰への負担が大きくなります。

逆に、ゆったり走れるアメリカンタイプは長距離ツーリングには最適ですが、細い路地が多い市街地での取り回しには苦労するかもしれません。

「乗りたいバイク」と「自分の用途」が乖離していると、バイクに乗ること自体がストレスになってしまいます。

まずは「自分がバイクを使ってどんな生活をしたいか」をイメージすることから始めましょう。

通勤・通学、ツーリング、街乗り…目的別の最適解

バイクの使用目的によって、適した車種の傾向は大きく異なります。

通勤・通学がメイン(週4〜5日使用):スクーター、ネイキッド
毎日の使用には「利便性」と「燃費」が重要です。

荷物が積めて操作が楽なスクーターや、乗車姿勢が楽で視界が広いネイキッドタイプがおすすめ。

特に125ccクラスは維持費も安く、最強の選択肢と言えます。

週末のツーリングがメイン(高速道路も使う):ツアラー、アドベンチャー、フルカウルスポーツ
長距離を走るなら「防風性能」と「安定性」が鍵になります。

カウル(風防)がついているモデルなら高速道路での風圧による疲労を軽減できます。

積載能力が高いアドベンチャータイプなら、キャンプツーリングなどにも対応可能です。

街乗りや近場の散策がメイン:クラシック、ストリート、ミニバイク
カフェや買い物など、気軽に乗るなら「足つきの良さ」や「ファッション性」を重視しても問題ないでしょう。

軽量で取り回しがしやすいモデルなら、駐輪場への出し入れも苦になりません。

簡単バイク選び診断:あなたのライフスタイルに合うタイプは?

自分がどのタイプに当てはまるか、簡単な診断で方向性を定めてみましょう。

タイプ①とにかく維持費を抑えて、移動手段として便利に使いたい
→ 原付二種(51cc〜125cc)のスクーターがベスト。駐輪もしやすく燃費も抜群です。

タイプ②高速道路に乗って遠出もしたいが、車検などの維持費は抑えたい
→ 250ccクラスのネイキッドやフルカウルスポーツがおすすめ。車検がなく、高速道路も走行可能なバランスの良いクラスです。

タイプ③趣味としてバイクそのものを楽しみたい、迫力ある走りを味わいたい
→ 400cc以上の中型・大型バイク。パワーに余裕があり、所有感も満たされますが、維持費や取り回しの重さは覚悟が必要です。

初心者が最初の一台を選ぶときに重視すべきポイント

自分の乗りたいスタイルが見えてきたら、次は具体的な車種選びに入ります。

ここでは初心者が特に重視ポイント3つについて解説します。

排気量の選び方:維持費と免許区分から考える

バイクの排気量は、性能だけでなく維持費と免許に直結します。

特に重要なのが、車検の有無です。

まず、250cc以下(軽二輪)までは車検がありません。

これは金銭的に大きなメリットです。

自賠責保険と軽自動車税だけで維持できるため、学生や若い社会人には圧倒的に支持されています。

ただし、車検がないということは、定期的なメンテナンスを自分で管理するか、お店に自主的に依頼する必要があるという点は注意が必要です。

一方、250cc以上からは2年に1度の車検が義務付けられます。

費用はかかりますが、強制的にプロのチェックが入るため、安全面での安心感は高いと言えます。

特に400ccクラスは日本の道路事情に非常にマッチしたパワーを持っており、250ccでは物足りない加速感や安定感を求める人におすすめです。

足つき性は重要!「つま先」しか着かないバイクは危険?

初心者にとって、エンジンのパワー以上に重要なのが「足つき性」です。

信号待ちや駐車時など、バイクは走っていない時間が意外と多いものです。

このとき、足がしっかり地面に着かないと、立ちごけのリスクが高くなります。

理想は「両足のかかとが浮く程度」または「片足がべったり着く」状態です。

もし「両足のつま先がツンツン」という状態だと、砂利や傾斜のある場所で停車した際に車体を支えきれず転倒してしまう恐れがあります。

どうしても乗りたい車種の足つきが悪い場合は、シートを削るアンコ抜きや、車高を下げるローダウンキットの導入も検討しましょう。

長く乗れる一台の条件

長く乗れる一台の条件とは、以下の3点です。

①パーツの供給が安定しているか
あまりに古い旧車や、マイナーな輸入車は故障時のパーツ入手に時間がかかり、乗れない期間が増えてしまいます。
国産の現行モデルや、販売台数の多い人気車種は安心です。

②自分の体格に合っているか
無理な姿勢で乗るバイクは、長時間の運転で体を痛めます。
ライディングポジションが自然で、疲れにくいバイクは長く付き合えます。

③積載性や拡張性があるか
今は街乗りだけでも、将来キャンプに行きたくなるかもしれません。
リアキャリアが付けやすい、パニアケースが似合うなど、用途の広がりに対応できるバイクは飽きがきにくいです。

250ccが最強?初心者におすすめの排気量と車種

初心者が最初の一台として選ぶ際、最もおすすめなのが250ccクラスです。

なぜ250ccバイクは初心者におすすめなのか

250ccクラスが初心者におすすめされる最大の理由は「バランスの良さ」です。

原付のような手軽さと、大型バイクのようなツーリング性能の中間に位置しています。

教習所で乗る400ccバイクに比べて、250ccバイクは150kg〜170kg程度と軽量なモデルが多く、取り回しが非常に楽です。

万が一倒してしまっても、一人で引き起こすことが容易です。

この心理的な気軽さは、運転テクニックに不安がある初心者にとって大きな安心材料となります。

250ccのメリット・デメリット

完璧に見える250ccクラスにも、メリットとデメリットが存在します。

メリット

  • 車検がない:維持費が安く、ランニングコストを抑えられる。
  • 高速道路に乗れる:125cc以下とは違い、行動範囲が全国に広がる。
  • 車種が豊富:各メーカーが最も力を入れているクラスの一つであり、スポーツ、ネイキッド、アメリカン、アドベンチャーと選択肢が多い。

デメリット

  • 高速道路での追い越し加速:100km/h巡航は問題ありませんが、そこからの追い越し加速には余裕がない車種もあります。
  • 積載時のパワー不足:キャンプ道具を満載にしたり、タンデムをして坂道を登る際には、排気量の限界を感じることがあります。

初心者におすすめの250ccバイク

具体的におすすめの車種をいくつかピックアップします。

【Honda レブル250】
圧倒的な人気を誇るアメリカンクルーザー。
足つきが抜群に良く、女性や小柄なライダーでも安心して乗れます。
デザインもシンプルで街乗りに映えます。

【Kawasaki Ninja 250 / ZX-25R】
フルカウルスポーツの代名詞。
見た目はレーシーですが、ハンドル位置はそこまで低くなく、ツーリングにも使えます。
所有感を満たしてくれるデザインが魅力です。

【Yamaha MT-25】
ネイキッドスタイルのストリートファイター。
軽量でキビキビ走り、街中の交差点などもスムーズに曲がれます。
視界が広く、初心者でも恐怖感なく運転できます。

【Suzuki V-Strom 250】
アドベンチャータイプ。
大柄な車体で防風性能が高く、パニアケースの装着も容易です。
長距離ツーリングやキャンプを目指すなら最適な一台です。

女性ライダーにおすすめのバイク選びと注意点

近年、女性ライダーが増加していますが、男性に比べて平均的な身長や筋力が異なるため、バイク選びには独自の視点が必要です。

乗りたいバイクに乗るのが一番ですが、無理をして怖い思いをしないためのポイントを解説します。

女性でも取り回しが楽な軽量・コンパクトな車種

バイクの重量は、走行中はあまり感じませんが、駐輪場での出し入れやUターンの際にズシリときます。

女性ライダーには、車両重量が170kg以下のモデルが扱いやすくおすすめです。

特に重心の低いバイクは、数字以上に軽く感じられます。

アメリカンタイプや、エンジンの搭載位置が低いネイキッドなどは、グラついた際にも支えやすい傾向があります。

足つきの不安を解消するシート高の目安と対策

身長155cm〜160cm前後の女性の場合、シート高が790mmを超えるとかかとが浮くことが多くなります。

750mm〜760mm程度であれば、安心して両足を着けることができるケースが多いです。

もし欲しいバイクのシート高が高くて不安な場合は、以下の対策を検討しましょう。

  • 厚底ブーツを履く
    バイク用の厚底ブーツは、操作性を損なわずに足つきを数センチ改善できる魔法のアイテムです。
  • ローダウンリンクの装着
    サスペンションのパーツを交換して車高を下げるカスタムです。
    ショップで相談すれば、数センチ下げることが可能です。
  • シート加工
    シートのウレタンを削って薄くしたり、幅を狭くすることで、足を真っ直ぐ降ろせるようにします。

女性に人気のデザインと機能性を兼ね備えたモデル

女性ライダーに選ばれているバイクには「扱いやすさ」と「デザイン」のバランスが良いものが多いです。

クラシック系
丸目のヘッドライトやレトロなデザインが特徴のモデル(例:Yamaha SR400、Honda GB350など)。
ファッションとの相性が良く、街乗りに馴染みます。

250ccクルーザー
前述のレブル250などが該当します。
低いシート高とゆったりしたポジションで、恐怖感なく運転できる点が支持されています。

フルカウルスポーツ
Honda CBR250RRやYamaha YZF-R25などは、車体がスリムでまたがりやすく、小柄な女性でもスポーティーな走りを楽しめます。

新車か中古か?失敗しない中古バイクの選び方

予算の都合で中古バイクを検討する初心者は多いですが「すぐに壊れないか?」「騙されないか?」という不安もつきものです。

新車と中古車、それぞれのメリットやリスク、中古車の選び方について解説します。

初心者は中古バイクを買っても大丈夫?メリットとリスク

結論から言うと、信頼できるショップで購入するなら、初心者が中古バイクを選んでも全く問題ありません。

中古車のメリット

  • 価格が安い:新車よりも安く購入でき、その分をヘルメットやウェアなどの装備品に回せます。
  • 生産終了モデルに乗れる:排ガス規制などで生産終了した名車や、独特のデザインを持つ旧モデルに乗ることができます。
  • 立ちごけの精神的ダメージが少ない:ピカピカの新車を初日に倒すとショックが大きいですが、ある程度使用感のある中古車なら「勲章」として割り切りやすいです。

中古車のリスク

  • コンディションのばらつき:前のオーナーの扱い方によって、エンジンの調子や消耗品の劣化具合が異なります。
  • 消耗品の交換費用:タイヤ、チェーン、バッテリーなどが寿命に近い場合、購入後すぐに追加費用が発生することがあります。

中古車選びでチェックすべき「走行距離」と「年式」の基準

中古車情報サイトを見る際、多くの人が気にするのが走行距離です。

1万キロを超えていると古いと感じるかもしれませんが、現代のバイクは非常に丈夫です。

適切なメンテナンスがされていれば、3万キロや5万キロを超えていてもエンジンは快調です。

むしろ注意すべきは、年式に対して走行距離が極端に少ない車両です。

例えば10年前のバイクなのに走行距離が1,000kmという場合、長期間放置されていた可能性があります。

バイクは動かさないとゴム類やシール類が劣化し、ガソリンが腐ってキャブレターやインジェクションが詰まることがあります。

理想的なのは、1年あたり3,000km〜5,000km程度走っている車両です。

これらは適度に動かされ、メンテナンスを受けてきた可能性が高い「健康的な中古車」と言えます。

実車確認のポイント

中古車を買う際は、できるだけ実車を確認しましょう。

初心者でもチェックできるポイントは以下の通りです。

  • エンジンの始動性
    セルボタンを押してすぐにエンジンがかかるか。異音(カチャカチャ、ゴロゴロという音)がしないか。
  • フロントフォークのサビとオイル漏れ
    前輪を支えている金属の筒(インナーチューブ)に点サビがないか、オイルが滲んでいないかを確認します。ここがダメだと修理費が高額になります。
  • タンクの中のサビ
    給油口を開けて中を覗き、赤茶色のサビが見えないか確認します。サビがあると燃料系トラブルの原因になります。
  • 転倒傷のチェック
    ハンドルの端、レバー、マフラー、エンジンの横などに深い傷がないか見ます。多少の傷は問題ありませんが、フレームが歪むような大きなダメージの痕跡がないかをお店の人に確認しましょう。

購入前に知っておきたいバイク選びの最終チェックリスト

欲しいバイクが決まり、いよいよ契約という段階になっても、まだ確認すべきことがあります。

以下のリストを必ずチェックしてください。

販売店選びも重要:アフターサービスと保証内容

バイクは「買って終わり」ではありません。

定期点検、オイル交換、修理など、購入後もお店とは長い付き合いになります。

そのため、家から通いやすい場所にあるか、スタッフの対応は親切かは非常に重要です。

また、中古車の場合は保証内容を確認しましょう。

「3ヶ月または3,000km保証」「1年保証」など、お店によって保証の範囲や期間が異なります。

現状販売(保証なし)の車両は、トラブルが起きても全て自己負担になるため、初心者にはおすすめしません。

乗り出し価格の総額を確認する(車両価格+諸費用)

値札に書かれている「車両本体価格」だけを用意してもバイクは買えません。

登録代行手数料、納車整備費用、自賠責保険料、重量税などの「諸費用」が加算されます。

一般的に、250ccクラスの中古車の場合、車両価格に加えて5万円〜10万円程度の諸費用がかかると考えてください。

予算ギリギリで車両を選ぶと、諸費用分が足りなくなることがあります。

必ず見積もりを取り、乗り出し価格(支払い総額)で判断しましょう。

実際にまたがってハンドルの位置や重さを確認

ネットの写真だけで決めるのは危険です。

必ず店舗に行き、実際にまたがってみてください。

  • ハンドルを握ったとき、肘が突っ張らないか?
  • ステップに足を乗せたとき、膝の曲がり具合は窮屈すぎないか?
  • サイドスタンドを払ってバイクを起こしたとき、重さに耐えられるか?

遠慮せずにお店の人にお願いして、納得いくまで確認させてもらいましょう。

まとめ

バイク選びは、あなたのこれからのライフスタイルを左右する重要なイベントです。

見た目のかっこよさも大切ですが「用途」「足つき」「維持費」といった現実的な基準もしっかり考慮することで、購入後の後悔を防ぐことができます。

初心者のうちは、取り回しが楽で維持費も安い250ccクラスから入るのが王道ですが、最終的には「自分がそのバイクに乗ってワクワクするかどうか」が一番の決め手です。

この記事で紹介したチェックポイントを参考に、信頼できるショップで実車に触れ、あなたにとって最高の相棒となる一台を見つけてください。

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