バイク車検に必要な書類を完全網羅!一部はWebでダウンロードも可能

250ccを超えるバイクには車検義務があり、初年度登録してから2年後、その後は3年毎に車検を受けなければなりません。

車検では様々な書類が必要です。

「どんな書類がいるの?」
「いつから準備しておけばいい?」

このような疑問をお持ちの方に向け、今回の記事ではバイク車検に必要な書類を紹介します。
「書類の準備」と聞くと面倒なイメージがありますが、Webでダウンロードできるものもあります。

バイク車検が迫っている方はぜひ最後までご覧ください。

目次

バイクの車検に必要な書類は3つ!ユーザー車検なら6つ!

バイクの車検には2種類あり、それぞれによって必要書類が異なります。

  • ディーラー車検…車検証、自賠責保険証明書、軽自動車納税通知書の3点
  • ユーザー車検…上記3点、継続検査申請書、定期点検整備記録簿、次回分の自賠責保険証明書の6点

それぞれ解説します。

車検証

車検証はバイク購入時に受け取る書類です。バイクに常時備えておくことが決められています。
万が一紛失してしまった場合は、ナンバープレートを発行した陸運局で再発行が可能です。他の陸運局では手続きができないため、注意しましょう。

車検証はどちらの車検にも必要です。

自賠責保険証明書

バイクに乗る際に必ず加入する自賠責保険の証明書です。
業者やショップに車検を依頼する場合、次回の自賠責保険加入の手続きも行ってくれるため、現時点で加入している自賠責保険証明書があれば問題ありません。

自賠責保険に加入していないと車検を受けられないため、もし無くしてしまった場合は、加入している保険会社に連絡して再発行してもらいましょう。

軽自動車納税通知書

軽自動車税を納めたことを証明する書類です。
毎年4月末~5月ごろにかけて役所から届きます。
コンビニで支払いできるため、忘れずに支払いましょう。

紛失した場合は、管轄の役所で再発行が可能です。

継続検査申請書

車検当日にコンピューターで車検証を発行する際、必要になる書類です。
陸運局で入手するか、Webからダウンロードもできます。

参考:継続検査(車検)の必要書類

継続検査申請書は電子機器を使って読み取るため、ダウンロード時にいくつか注意点があります。

  • 用紙サイズはA4
  • 白色度は80%以上
  • 用紙の折り曲げ不可
  • ダウンロードした申請書のコピー不可


継続検査申請書は、ユーザー車検のみに必要な書類です。

定期点検整備記録簿

定期点検整備記録簿は、法定12ヶ月点検や24ヶ月点検の記録を残すノートを指します。
確認することで、過去の整備状況や部品の劣化具合などを把握できます。

バイク自体のメンテナンス記録のため、所有者が変わっても定期点検整備記録簿は引き継がれる仕組みです。

陸運局で入手できますが、Webでダウンロードできるサイトもあります。

次回分の自賠責保険証明書

ディーラー車検ならば次回分の自賠責保険加入はディーラーが行ってくれますが、ユーザー車検の場合は自分で行わなければなりません。

そのため、ユーザー車検時には次回分の自賠責保険証明書が必須です。
車検を受ける前に新たに加入しておきましょう。

陸運局で加入できます。

バイクの車検にかかる費用

バイク車検は健全なバイク生活のために欠かせませんが、法定費用と呼ばれる下記の費用がかかります。

  • 重量税…初年度登録から12年までなら3,800円/13年~17年までなら4,600円/18年以上なら5,000円
  • 自賠責保険料…8,760円(24ヶ月)/8,910円(25ヶ月)
  • 印紙代…1,800円(各自治体による)

法定費用はどの車検方法でも絶対にかかるものです。

ここでは、バイク車検にかかる費用を車検別に解説します。

ユーザー車検の場合

一番費用を抑える方法はユーザー車検です。
ユーザー車検ならば、法定費用のみで車検を通すことができます。

3,800円+8,760円+1,800円=14,360円

各自治体によって変わりますが、14,360円を目安に車検が受けられると思っておくとよいでしょう。

ディーラーに依頼する場合

ディーラーに依頼すると車検だけでなく、もっと細かな整備や点検があるため費用は上がります。

代行手数料や事務手数料、点検で劣化している部品が見つかれば新しい部品代もかかります。
大体40,000~60,000円ほど、なかには100,000円ほどかかることもあると心積もりをしておきましょう。

整備工場に依頼する場合

ショップによっては、自社で整備工場を持っているところもあります。
自社で車検が完了するため、余分な手数料を抑えられるのが特長です。

整備工場にもよりますが、ディーラー車検と同じく大体40,000円~60,000円ほどかかるところが多いようです。
整備工場に依頼する際は、国から高度な知識や技術が認められた認証工場や指定工場に依頼しましょう。

2輪用品店に依頼する場合

2輪用品店でも車検を行っています。

ディーラー車検だとバイクを数日預けないといけないケースもありますが、2輪用品店は当日中に車検が終了することが多いです。

詳しくは下記の記事で詳しく紹介していますので、合わせてお読みください。

ユーザー車検のメリット・デメリット

ユーザー車検を受けるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

メリットとしては、以下2つ挙げられます。

  • 車検費用を抑えられる
  • 車検をしたその日にバイクに乗れる

なんといっても、他の車検方法に比べて費用が安いことが一番のメリットでしょう。

反対にデメリットは以下の3つです。

  • 準備する書類が多い
  • 平日しか車検を受けられない
  • 再検査になる場合もある

冒頭でも述べましたが、ユーザー車検は他の車検方法よりも準備する書類が多いです。
一部Webからダウンロードできますが、書類を無くしてしまったら再発行して取り寄せなければなりません。

また、ユーザー車検を受ける陸運局は平日のみ稼働しているため、平日に仕事の方は前もって予定を調整する必要があります。
これらのデメリットも良しとし、バイクのメンテナンスに慣れている、バイクをいじるのが好きという方はユーザー車検がおすすめです。

バイクの車検を業者に依頼するメリット・デメリット

続いて業者に車検を依頼するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
まずはメリットです。

  • 手間がかからない
  • 知識豊富なスタッフが隅々まで整備してくれる
  • 土日も対応している

業者に依頼すると、バイクと必要書類を持っていくだけで車検が完了します。
自賠責保険の加入も行ってくれるため、様々な手続きが楽にすむのが特長です。

次にデメリットです。

  • 費用がかかる
  • 車検当日に乗れない場合がある

費用が高くなってしまうのが、業者に依頼した際の一番のデメリットと言えます。

しかし、車検はバイクを安全に乗るためには必要不可欠です。仮にバイクの部品が劣化していたり、エンジンに異常があるまま走行したりしていると、大事故にも繋がりかねません。

日頃から愛用しているバイクをしっかりメンテナンスしてもらいたい方は、業者に依頼しましょう。

バイクのユーザー車検の流れ

ユーザー車検をしたことがない方は、以下を参考にしてください。

車検を予約する

車検予約は、車検を受ける陸運支局に電話するまたは国土交通省のHPにアクセスし、「自動車検査インターネット予約システム」から行います。

参考:自動車検査インターネット予約システム

予約は2週間前から受け付けているため、車検を受ける日を決めて忘れないうちに予約しましょう。

管轄の陸運支局に行く

車検当日、必要書類を持って陸運支局に行きます。

もし書類を忘れてしまっても、自動車検査票・重量税納付書・継続検査申請書(OCR申請書専用3号様式)・印紙は受付で入手可能です。

検査を受ける

手続きが終われば検査を受けます。
検査は、バイクを持ち込んだ本人が検査機械を動かして検査を行い、検査官が合否を出す流れで行われます。

検査項目は主に以下の通りです。

  • 保安基準に適合しているか
  • 灯火類
  • 排気ガス
  • 騒音
  • ヘッドライト光軸
  • ブレーキ
  • スピードメーター


これらの検査を踏まえ、検査官が総合的に判断して合否を出します。

マフラーも車検時のチェック項目に入っているため、カスタマイズしている方は以下の記事を参考にして車検に備えましょう。

更新された車検証を受け取る

車検に合格すると、検査官が自動車検査票に合格の印を押してくれます。
窓口で書類を提出し、更新された車検証と車検標章を受け取り車検終了です。

車検証に記載してある情報が間違っていないか、確認しましょう。

バイクのユーザー車検に関するよくある質問

最後に、ユーザー車検を受ける方からよくある質問を3つ紹介します。

ユーザー車検に印鑑は必要?

1998年以前は印鑑は必要でしたが、国土交通省によりそれ以降は「車両使用者が個人であるかつ氏名欄に自筆の署名を記入した場合、印鑑の押印は不要」となりました。

自筆よりも押印する方が早いと感じる方は、持っていってもいいかもしれません。
その場合、シャチハタは不可のため認印を持っていきましょう。

初めてユーザー車検をする場合に知っておくことは?

初めてのユーザー車検は緊張するため、どこを検査するのかを事前に調べておきましょう。上記で紹介した検査項目を自分でスムーズにチェックできるようにしておくと、合格に近づきます。

また、ユーザー車検をする前は、新たに自賠責保険に加入しておく必要があります。
事前に保険会社で更新しておくのに越したことはありませんが、実は陸運支局内にある陸運協会で自賠責保険に加入できます。

更新を忘れた方は陸運協会で自賠責保険に加入し、新たな自賠責保険証明書をもらってから検査を受けてください。

ユーザー車検にはどれくらい時間がかかる?

スムーズにいけば2~3時間ほどで終わりますが、検査場の混み具合や検査のスピードによって半日かかるケースもあります。
車検当日は時間に余裕を持っておきましょう。

バイクの車検が面倒なら業者にまかせよう

今回は、バイク車検に必要な書類とユーザー車検の方法を紹介しました。

必要書類が多いと感じるかもしれませんが、なかにはバイク購入時にもらう書類も含まれています。
それでも事務手続きを自分でするのが億劫な方は、業者に一任しましょう。

プロのメンテナンスを受けて、安全で楽しいバイク生活を送ってください。

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