バイクで公道を走るためには、必ず車検を通す必要があります。
しかし、忙しい日々の中でうっかり車検を切らしてしまう可能性もゼロではありません。
また、車検証を紛失してしまって車検を受けられないケースも考えられるでしょう。
本記事では、車検切れを起こしたバイクを動かす方法や、車検証を再発行する方法について解説します。
バイクの車検についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
車検切れバイクの車検証は陸運局で再発行しよう
車検が切れてしまったバイクは、再び車検を通さないと公道を走れません。
しかし、中には車検証を紛失してしまい車検を受けられない方もいるでしょう。
そのような場合は、バイクのナンバーを管轄している陸運局で車検の再発行が可能です。
再発行にかかる費用と受付時間
バイクの車検証を自分で再発行する場合は、印紙代の300円が必要になります。
また、再発行を申請できる受付時間の一例は以下のとおりです。
- 登録申請受付時間:8:45~11:45/13:00~16:00
- 検査申請受付時間:8:45~11:45/12:45~15:45
上記は東京運輸支局の受付時間なので、管轄の運輸支局の受付時間は別途調べておきましょう。
参考:東京運輸支局
再発行に必要な書類
車検証の再発行を本人もしくは代理人が行う場合に必要となる書類は以下のとおりです。
- 本人の認印がある委任状※代理人が申請する場合
- 車検証もしくは本人の認印がある理由書※棄損したものが残っている場合は車検証、紛失している場合は理由書
- 本人もしくは代理人の身分証明書
- 手数料納付書
- 再交付申請書
本人が申請する場合と、代理人が申請する場合では必要書類が異なります。
事前に確認しておきましょう。
車検証の再発行を整備工場やショップに依頼する場合
再発行の手続きが面倒な方や、陸運局の営業時間である平日の日中に時間の取れない方もいるでしょう。
そのような方は、整備工場やショップに車検証の再発行を依頼するのも一つの選択肢です。
整備工場やショップに依頼する場合は、以下の書類が必要になります。
- 本人の認印がある委任状
- 車検証もしくは本人の認印がある理由書 ※棄損したものが残っている場合は車検証、紛失している場合は理由書
車検証の再発行を整備工場やショップに依頼すれば申請の手間がかからないのが魅力です。
しかし、代行手数料として1万円を超える金額が必要になるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
バイクの車検が切れたまま走行したときの罰則
車検が切れたバイクで公道を走るのは法律違反です。
車検切れのバイクで公道を走った際は、以下の罰則が課せられます。
自賠責保険が有効な場合 | ・6点減点 ・最低30日間の運転免許停止 ・6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金 |
自賠責保険が有効でない場合 | ・12点減点 ・最低90日間の運転免許停止 ・1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金 |
このように、車検切れのバイクで走行した際は非常に重い罰則を課せられます。
バイクの車検が切れた場合は、速やかに車検を受けて再登録するようにしましょう。
車検切れバイクの車検証を陸運局で再発行するまでの流れ
車検切れバイクの車検証を再発行するには、改めて車検を受けなければいけません。
車検証を陸運局で再発行するまでの流れを見ていきましょう。
STEP1:自賠責保険が切れている場合は新規加入する
自賠責保険は車を運転する際や、車検を受ける際に携帯していなければいけません。
しかし、車検が切れている場合、自賠責保険も切れてしまっていることが多いでしょう。
そのため車検証を再発行する際は、自賠責保険の新規加入が必要です。
自賠責保険の新規加入は保険会社の営業所や、バイクの販売店などで行えます。
自賠責保険に加入していないと車検は通らないため、切れてしまっている方は新規加入しておきましょう。
STEP2:仮ナンバーを発行する
車検が切れたバイクを動かすには、仮ナンバーが必要です。
自賠責保険に加入したら仮ナンバーを発行する手続きに移りましょう。
仮ナンバーの発行は、市区町村役場の窓口から申請できます。
申請には発行手数料がかかるため、事前にチェックしておきましょう。
1.保険期間の有効な自動車損害賠償責任保険証明書(コピー不可)
引用元:墨田区公式HP | 自動車臨時運行(仮ナンバー)
2.自動車を確認するための書類(車検証、抹消登録証、譲渡証明、検査証返納証明、通関証明等)
※令和5年1月4日より車検証が電子化され、更新時にA4サイズからA6サイズに順次変更されます。A6サイズの
車検証には車検有効期限が表示されませんので、同時交付される「自動車検査証記録事項」をご持参ください。
3.申請者の身分証明書(運転免許証等)
4.印鑑
仮ナンバーを発行するために必要な書類は以下のとおりです。
上記の書類と発行手数料を用意すれば、仮ナンバーを取得できます。
STEP3:陸運局で車検証を再発行する
車検証を再発行するには、管轄の陸運局で手続きが必要です。
陸運局での手続きには印紙代と各種書類が必要になるため、事前に用意しておきましょう。
スムーズに手続きが進めば、30分〜1時間程度で車検証を再発行してもらえます。
なお、受付時間は平日の日中が基本なため、平日に仕事がある方は事前に有給を取得しておくなど、スケジュールの調整が必要です。
車検切れのバイクを動かす方法
車検切れのバイクを動かす方法を3つ紹介します。
仮ナンバーを取得して自走する
仮ナンバー制度とは、車検切れなどで公道を走れないバイクが検査を受けるためなどにやむを得ず公道を走る場合の制度です。
市区町村役場から貸与された仮ナンバーをつけることによって、特例的に臨時運行が許可されます。
あくまで臨時で運行が許可されているため、どこに行っても良いわけではない点に注意してください。
自分の車に積んで移動する
バイクを積載できるサイズの車を持っているのなら、自分の車に積んで移動も可能です。
自分でバイクの積み下ろしをする手間はかかりますが、業者に依頼するよりも安く移動できます。
積載の際は『ラダーレール』と呼ばれるバイク用のスロープを活用いただくことをおすすめします。
バイクの重みに耐えられる分厚い木の板を活用する手もありますが、万が一板が外れてしまったら大変だからです。
基本的には排気量が大きくなるほど車重も増え、車種によっては300kg近いバイクもあります。
積載の際は十分に注意し、できれば手伝ってもらえる人がいる環境で積み込むようにしましょう。
配送業者やショップに依頼する
配送業者やショップなどの代行業者に依頼することで、車検切れのバイクを移動できます。
売却する場合は無料で引き取ってもらえるのが一般的ですが、単純に配送となると費用が発生します。
プロに依頼できるので安心ではありますが、3つの中では一番費用がかかる方法です。
ショップによっては、車検を依頼することを条件に輸送費を無料にしてもらえる場合がありますので、相談してみてください。
車検切れバイクの車検証を再発行せずに処分する場合の選択肢
車検が切れたバイクをもう一度乗りたいと考えている場合は、車検証の再発行が必要です。
しかし、今後も乗る予定がなければ、バイク自体を処分してしまうのが賢明な判断かもしれません。
車検切れバイクの車検証を再発行せずに処分する場合の選択肢について見ていきましょう。
フリマ・オークションで売却する
フリマ・オークションサイトなら、バイクが高値で売れやすかったり、訳ありのバイクでも買い手がつきやすかったりするのが魅力です。
しかし、クレームの対応や各種手続きを自分で行わないといけないため、売却に対する労力がかかります。
また、サイトによって異なりますが、手数料も必要です。
とはいえ最も高く売れる可能性の高い手段ではありますので、ご自身で手続を行われる方は以下の記事も参考にしてください。
車検切れバイクの名義変更について徹底解説しています。
友人・知人に売却する
友人や知人にバイクを欲しがっている方がいるなら、その方に売却するのもよいでしょう。
個人売買なら買取業者に中間マージンが取られないため、フリマ同様に高値で売却できる可能性が高い点が魅力です。
しかし、名義変更などの手続きを自ら行わないといけない点や、売却時のいざこざなどで友人関係がもつれる可能性がある点に注意しなければいけません。
友人や知人にバイクを売る際は、バイクにトラブルがあったときの費用をどちらが負担するかなど、売却後のことについて事前に取り決めを行っておきましょう。
買取業者に売却する
手軽にバイクを手放したいなら、買取業者に売却するのがおすすめです。
出張買取を行っている買取業者なら、車検が切れていてもバイクを動かすことなく売却できます。
名義変更なども代行してくれるケースが多いため、面倒な手続きが不要な点も魅力です。
車検が切れていると買取額を下げられるのではと心配になるかもしれませんが、査定に大きな影響はありません。
以上のことから、スピーディーかつ安心して売却を進めたい方は、次項で紹介しているおすすめの買取業者をご参考ください。
廃車にする
車検切れのバイクでも毎年の軽自動車税が発生するため、今後も乗らないのであれば早めに手放しておくのがおすすめです。
とはいえほとんど値段がつかないバイクで、場合によっては処分費用がかかることもあるでしょう。
そのような場合は、廃車手続きをおすすめします。
車検切れのバイクを廃車にする方法は以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
車検切れバイクを売却する際におすすめの買取業者3選
車検切れバイクを売却する際は、実績があり、スムーズに取引ができる業者に依頼することが大切です。
ここでは、おすすめの買取業者を3つ紹介します。
バイク買取太郎
バイク買取太郎は、関東を中心にバイクの買取を行なっているバイク買取業者です。
これまでに3,000台の買取実績があります。
主張費無料で無料査定を行ってくれるため、車検切れでバイクを動かせない方でも、気軽に査定に出せるのが魅力です。
査定額に納得がいけばそのまま買い取り可能なため、車検切れのバイクの処分に困っている方はぜひご相談ください。
>> バイク買取太郎の詳細を見る
カチエックス
カチエックスは、ネットでバイクの査定から売却までできるバイク売買サービスです。
バイクの画像をアップロードするだけで、たくさんの買取業者が買取額をオークション形式で提示してくれます。
提示額に納得すればそのまま売却できるため、なるべく手間をかけずにバイクを売りたい方におすすめです。
また、提示額のまま売却できるため、現地減額がなく安心して取引できます。
>> カチエックスの詳細を見る
バイク王
バイク王は、累計取扱台数200万台を超えの豊富な実績を持つバイク買取・販売店です。
全国どこにいても無料で出張買取してくれるため、車検が切れていても安心して依頼できます。
また、買取が成立しなくても出張料や査定料は発生しないため、気軽に査定依頼できるのが魅力です。
査定は24時間365日受け付けているため、気になる方はぜひお問い合わせしてみてください。
>> バイク王の詳細を見る
バイクの車検切れに気をつけよう!乗らない場合は売却がおすすめ
車検が切れたバイクで公道を走ると重い罰則があるため、車検切れには細心の注意が必要です。
万が一車検が切れてしまった際は、再度車検を受けなければいけませんが、バイクを動かせないなどの問題が発生します。
そのほかにもさまざまな手続きが必要になり手間がかかるため、今後もバイクに乗る機会がないのであれば売却がおすすめです。
買取業者によっては出張買取を行っているため、車検がなくても自宅にいながら売却できます。
車検切れのバイクが手元にある方は、ぜひ売却を考えてみてはいかがでしょうか。