バイク用エンジンオイルのおすすめ10選!選び方や使用時の注意点も解説

バイクのエンジンオイル選びに迷っていませんか?

本記事では、バイク用エンジンオイルの選び方について詳しく解説しています。

エンジンの種類やJASO規格、ベースオイルの種類、使用環境に適した粘度などのポイントを押さえたうえで、おすすめのエンジンオイル10選を紹介します。

オイルを使用する際の注意点も解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

バイク用エンジンオイルの選び方

以下5つの観点から、バイク用エンジンオイルの選び方を解説します。

  1. エンジンの種類を確認する(2ストローク・4ストローク)
  2. 自分のバイクに合ったJASO規格のオイルを選ぶ
  3. ベースオイルの種類と特徴を理解して選ぶ
  4. 使用環境にあった粘度を選ぶ
  5. API規格から適切なグレードを選ぶ

エンジンの種類を確認する(2ストローク・4ストローク)

バイクには大きく分けて2つのエンジンタイプがあります。

「2ストロークエンジン」と「4ストロークエンジン」です。
エンジンの種類によって必要なオイルが異なりますので、まずはエンジンの種類を確認してください。

2ストロークエンジンは、燃焼サイクルが2工程で完了するエンジンです。
ガソリンと一緒にオイルを燃焼する仕組みとなっており、オイルを頻繁に補充する必要があります。

近年では排ガス規制の影響もあり、国内では生産されていません。

一方で4ストロークエンジンは、近年主流となっているエンジンです。

4ストロークエンジンは燃焼サイクルが4工程となっています。
2ストロークエンジンと違い、ガソリンと一緒にオイルを燃焼することはなく、エンジン内部の潤滑と冷却のために利用されます。
したがって頻繁なオイルの補充は不要です。

なお、2ストロークエンジンのバイクは生産が中止されていることや、年式が古いことから現在では入手困難です。
今も乗り続けている方はかなりのバイク好きと言えます。

そのような方は、ご自身で適切なオイル選びを行ってメンテナンスをされているかと思いますので、本記事では4ストロークエンジンのおすすめオイルを紹介しています。

自分のバイクに合ったJASO規格のオイルを選ぶ

JASO規格は、日本自動車技術会が定めたバイク用エンジンオイルの品質基準です。

「JASO T903」という規格がバイク用4ストロークエンジンオイルに適用され、以下のように分類されています。

分類特徴
JASO MA湿式クラッチを持つ4ストロークエンジンに適しているオイル。エンジン、クラッチ、ギアボックスをオイル1種類で潤滑する設計になっているため、クラッチの滑りを防ぐ機能がある。高出力エンジンを搭載したバイクに使用されることが多い。
JASO MA1MA規格の中でも、やや滑りやすい特性を持つオイル。標準的なバイクやエンジンに使われることが多い。
JASO MA2MA1よりもクラッチの滑りをさらに防ぐ性能が高いオイル。高性能バイクやレーシングバイクに適している。
JASO MB乾式クラッチやスクーターなど、クラッチをオイルで潤滑しないバイク向けのオイル。MA規格よりも摩擦が少なく、燃費性能を向上させる設計。

これだけでは少々わかりにくいと思いますが、特にこだわりがなければ「MA2」規格のオイルを選んでおけば問題ありません。
メーカー純正オイルも基本的にはMA2規格が多いです。

ベースオイルの種類と特徴を理解して選ぶ

バイクのベースオイルは、大きく分けて3種類あります。

種類特徴
全合成油化学的に合成されている最も品質が高いオイル。高回転・高負荷が想定される場合に最適。レージングバイクやスポーツバイクに推奨され、価格も高い。
部分合成油合成油ほど高価ではなくコストパフォーマンスに優れたオイル。街乗りやスポーツライディングまで幅広く対応。
鉱物油最も低価格で入手できるオイル。通常の街乗りに適している。合成油や部分合成油に比べると、劣化しやすい。

サーキットなどの高速走行や長時間バイクに乗ることが多い方には、全合成油がおすすめです。
コストはかかりますが、耐熱性・浸透性・潤滑性もあるため、エンジンの性能を最大限に発揮できます。

街乗りや中距離ツーリングを楽しむ程度であれば、部分合成油が適しています。
化学合成油と鉱物油の良いところを持っており、全合成油ほどの性能は必要ないという方におすすめです。

通勤や街乗り程度であれば、劣化は早くなってしまいますが、鉱物油でも問題ありません。
ただし、劣化しやすいことからオイル交換頻度が多くなります。

したがって、特にこだわりがなければ部分合成油がおすすめです。

使用環境にあった粘度を選ぶ

オイルのサラサラ具合を示すのが粘度です。
外気温やエンジンへの負荷具合によって選択します。

以下に主な粘度の種類と特徴を示しますが、特にこだわりがなく場合は「10W-40」を選んでおくと無難です。
寒冷地で冬季でもバイクに乗る方は、冬季だけ「5W-30」を選ぶと良いでしょう。

主な粘度の種類特徴
5W-30低温時のエンジン始動性に優れており、寒冷地での使用に適している。温暖な気候でも十分な保護性能を発揮する。
10W-30冬季でもエンジンの始動性が良く、軽い走行や街乗りに適している。低温と高温の両方でバランスが良いため、一般的な使用に最適。
10W-40最も一般的な粘度範囲で、様々な気温や走行条件に対応可能。高温時でも適度な粘度を維持し、エンジンをしっかり保護できる。
15W-50高温時でも粘度が高く、エンジンの保護性能が高い。高負荷や長距離走行に適しており、特に高温環境下での使用に強いオイル。
20W-50エンジンが非常に高温な状態でもしっかりとした粘度を維持できる。古いエンジンや大型バイクに推奨される。

API規格から適切なグレードを選ぶ

API規格は、アメリカの石油協会や乗車技術協会・材料協会などの団体によって定められたエンジンオイルの認証規格です。
アルファベット2文字の『SA』から始まり『SP』まで実施されていて、現在は13段階までの規格があります。

アルファベットが進むほどグレードが上がり、性能も高い製品ということです。
高品質のものを選びたい場合は、SNまたはSPがおすすめです。

日常使いのバイクであれば、SLやSMグレードで問題ありません。

4ストロークのバイク用エンジンオイルおすすめ10選

ここまでに解説した選び方の基準に合致する、4ストローク用エンジンオイルおすすめ10選を紹介します。

①モチュール|300V FACTORY LINE ROAD RACING

モチュールの300V FACTORY LINE ROAD RACINGは、本格的なレーススペックを持つオイルです。
高い熱安全性と潤滑性があり、出力やトルクの向上が期待できます。

2024年4月に10年越しのフルリニューアルし、さまざまな性能が改善されています。
サーキットでバイクを走らせる方におすすめのオイルです。

JASO規格-MA
API規格-SP
ベースオイル-化学合成油
粘度-10W-40

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②モチュール |7100 4T

モチュールの7100 4Tは、モチュールの300Vをベースとして作られています。
300Vと比べ、劣化しにくいことが特徴です。

エンジンの出力向上はもちろん、スムーズなシフトチェンジを期待できます。
リピート率も高い商品で、ツーリングを楽しむ方におすすめのエンジンオイルです。

JASO規格-MA2
API規格-SN
ベースオイル-化学合成
粘度-10W40

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③カワサキ|R4  J0148-0002

カワサキのR4  J0148-0002は、高回転型エンジンに最適なオイルです。
API規格がSJである同製品の中でも保護レベルが高く、エンジン内部をクリーンに保ってくれます。

高温が続いても、長時間にわたり油膜を保てることが特徴です。
カワサキのバイクに乗られている方に支持されており、季節を問わず使えます。

JASO規格-MA
API規格-SJ
ベースオイル-部分合成油
粘度-10W40

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④Castrol|カストロールPOWER1 4T

CastrolのカストロールPOWER1 4Tは、力強いライディングと素早いエンジン始動が特徴のエンジンオイルです。
コスパも良く、高温・高回転にも対応しているため、定番オイルと言えます。

サーキット走行を除き、すべての方におすすめできるオイルです。

JASO規格-MA
API規格-SM
ベースオイル-部分合成油
粘度-10W40

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⑤Honda|ウルトラG1 スタンダード

HondaのウルトラG1 スタンダードは低温時の特性が強化されており、寒冷地にお住まいの方におすすめのエンジンオイルです。
粘度が比較的柔らかいため、パワーロスの軽減や燃費改善につながります。

通勤通学はもちろん、日常使いのバイクに最適なオイルです。

JASO規格-MA
API規格-SL
ベースオイル-部分合成油
粘度-5W-30

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⑥ヤマハ|プレミアムシンセティック

ヤマハのプレミアムシンセティックは、ヤマハの純正オイルです。
高温で負荷がかかり続けるような過酷な状況下でも、蒸発・酸化しにくく人気があります。

中型や大型バイクにも対応しており、街乗りやツーリングを楽しむ方におすすめです。

JASO規格-MA2
API規格-MA
ベースオイル-化学合成油
粘度-10W-40

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⑦Honda|ULTRA OIL G2

HONDAのULTRA OIL G2は、シフトショックやメカニカルノイズの改善・緩和が期待できるエンジンオイルです。
HONDA純正オイルということもあり、HONDAユーザーに人気のオイルとなっています。

渋滞路や猛暑、サーキットでバイクに乗ることが多い方におすすめのオイルです。

JASO規格-MA
API規格-SL
ベースオイル-部分化学合成油
粘度-10W-40

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⑧MOTOREX|CROSS POWER 4T

MOTOREXのCROSS POWER 4Tは、オフロード車に最適で、多くのモトクロスチームと共同開発で作られたオイルです。
対応する温度領域も幅広く、安定した性能を発揮します。

また、低温時の潤滑性が高いので、暖機運転の短縮も可能です。
オフロード走行時の激しいスロットルワークでも、油膜が切れにくい仕様となっています。

KTMの指定オイルとなっていますので、KTMに乗られている方や、単気筒のモトクロスバイクに乗られている方におすすめのエンジンオイルです。

JASO規格-MA2
API規格-SL
ベースオイル-全合成油
粘度-10W-50

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⑨エルフ|MOTO MAXI TECH

エルフのMOTO MAXI TECHは、最新スーパースポーツバイクに乗られている方におすすめのオイルです。
最新技術を活用し、燃費を改善することでCO2排出を削減し、環境に配慮しています。

低摩擦設計により動力の伝達効率が向上し、操作性が良くなるため、スムーズなライディングが可能です。
一般的な10W-40のオイルと比較して、約5%の燃費向上が期待できます。

JASO規格-MA
API規格-SJ
ベースオイル-全化学合成油
粘度-10W-30

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⑩TEITO|PREMIUM M4S

TEITOのPREMIUM M4Sは、街乗りから長距離ツーリング、さらにはサーキット走行まで、あらゆる状況で高い性能を発揮するオイルです。

優れた耐熱性と清浄性でエンジンを効果的に保護します。
また、API規格がSNとグレードが高いことも特徴です。

TEITOは代理店を介さず、WEBで直接販売することで優れたコストパフォーマンスを提供しています。
品質の割にリーズナブルな価格ということもあり、リピーターの多いオイルです。

JASO規格-MA2
API規格SN
ベースオイル-全合成油
粘度-10W-40

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バイク用エンジンオイルを使用する際の注意点

バイク用エンジンオイルを使用する際は以下3つの点に注意してください。

  1. 2年以内に使い切る
  2. 定期的にオイル交換を行う
  3. 4輪用のオイルで代用しない

2年以内に使い切る

バイクオイルは一度開封してしまうと酸化が進み、性能が低下します。

そのため、購入後2年以内に使い切ることが推奨されています。

ただし金属製容器で未開封の場合は、5年間保存が可能です。

以上のことから、購入する際は期限内に使い切れる量を購入しましょう。

定期的にオイル交換を行う

オイル交換は半年に1回、または走行距離3,000〜5,000km程度を目安に交換することが推奨されています。

年に数回しか乗らない場合でもエンジンオイルは劣化しますので、定期的に交換しておきましょう。

頻繁に短距離を走る場合や高温での使用が続く場合は、通常より劣化しやすくなるため、よりこまめに交換することをおすすめします。

4輪用のオイルで代用しない

「4輪用のエンジンオイルでもバイクに使えるのでは?」と思うかもしれませんが、代用はやめておきましょう。

バイクと車ではエンジンの設計が異なり、バイクに代用すると適切にエンジン内部を保護できない可能性があるためです。

一時的な使用であればあまり問題はありませんが、高回転型のエンジンであるほどエンジンへのダメージが蓄積されます。

最悪の場合エンジンが破損しますので、必ずバイク用のエンジンオイルを使用してください。

バイクのエンジンオイル選びで迷ったらプロに相談しよう!

本記事で紹介しているエンジンオイルは使用シーンさえ間違えなければ、どんなバイクにもおすすめできるエンジンオイルですが、どれを選んだらよいか迷う方もいるでしょう。

特に、自分で初めてオイル交換をする方や、サーキット走行を頻繁にする方は選定が難しいかもしれません。

そのような方はバイクショップでプロに相談しましょう。

オイル交換は比較的簡単にできる整備ですが、自信がない場合は交換まで依頼することをおすすめします。

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