「バイクを処分したいけど、どうやって廃車すればいいんだろう?」
「原付の廃車手続きってどこに行けばいいんだろう?」
このような疑問や不安を感じている方に向けて、本記事では排気量ごとの手続きの違いや必要書類、注意点までわかりやすく解説します。
「平日は忙しくて手続きに行く時間がない…」という方でも、この記事を読めば、自分に最適な手続き方法が見つかるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
排気量別の廃車手続きと必要書類
排気量によって手続きの窓口や必要な書類が異なるので注意が必要です。
ここでは、排気量ごとに必要な準備と具体的な流れを解説します。
原付(~125cc未満)の廃車手続きと必要書類
原付バイクは、住所地の市区町村役場で廃車手続きを行います。
必要書類は以下のとおりです。
- 標識交付証明書
- ナンバープレート
- 印鑑(認印可)
- 本人確認書類(免許証など)
手続き後、廃車証明書が発行されます。
自賠責保険の解約や名義変更の際に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
軽二輪(126cc~250cc未満)の廃車手続きと必要書類
軽二輪は、運輸支局が手続き窓口です。
バイクが登録されている地域の管轄運輸支局については、以下よりご確認いただけます。
全国運輸支局等のご案内 | 自動車検査登録 ポータルサイト
必要な書類は以下です。
- 軽自動車届出済証返納証明書交付申請書
- ナンバープレート
- 印鑑
- 本人確認書類
窓口で手続きを行い、廃車証明書を受け取れば手続き完了です。
一時抹消後は公道を走れなくなりますが、廃車証明書があれば、再登録して再度乗ることも可能です。
永久抹消登録という手段もありますが、乗らなくなった場合は売却する方がほとんどかと思いますので、基本的には使わない申請だと考えて問題ありません。
なお、軽二輪以上は国土交通省の運営する「自動車検査登録 ポータルサイト」にて、廃車手続きに必要な申請書類をWeb上で作成できます。
手書きで記入する場合の記入例も掲載されていますので、ご活用ください。
自動車検査登録 ポータルサイト | 国土交通省
小型二輪(250cc以上)の廃車手続きと必要書類
小型二輪は、「一時抹消登録」という手続きを運輸支局で行います。
必要なものは以下のとおりです。
- 車検証
- ナンバープレート
- 印鑑
- 本人確認書類
- 抹消登録申請書
先述のとおり、申請書類は「自動車検査登録 ポータルサイト」にて作成できますので、事前に用意しておきましょう。
廃車手続きの流れと注意点
バイクの廃車手続きは難しくありません。
必要な書類や持ち物を揃え、正しい手順で行えばスムーズに完了します。
ここでは、廃車手続きの一般的な流れと、書類を失くしてしまった場合や代理人が手続きをする際の注意点について解説します。
廃車手続きの一般的な流れ
廃車手続きは、おおまかに以下のステップで進めていきます。
- 必要書類を揃える(車検証や届出済証、ナンバープレートなど)
- 廃車の申請先(市区町村役場 or 運輸支局)を確認する
- 手数料納付書や申請書類を記入・提出する
- ナンバープレートを返却する
- 廃車証明書を受け取る
申請後に受け取る廃車証明書は、自賠責保険や任意保険の解約手続きに必要になるため、大切に保管しておきましょう。
書類紛失時の対応方法
「車検証が見つからない」「標識交付証明書を失くしてしまった」など、必要書類の紛失は意外とよくあるトラブルです。
紛失してしまった書類ごとの対処法を以下の記事で詳しく解説していますので、併せてお読みください。

代理人による手続きの際の注意点
どうしてもご自身で手続きに行けない場合、家族や友人など代理人にお願いできます。
ただし、代理人による申請には追加書類が必要です。
追加で必要な書類は以下のとおりです。
- 委任状(本人の署名・捺印が必要)
- 本人と代理人の身分証明書
委任状は国土交通省がWeb上で公開しており、以下よりダウンロードいただけます。
委任状はこちら
バイク・原付の廃車手続き後に行うべきこと
廃車手続き完了後にも、自賠責保険の解約や税金の還付申請など、やるべきことがあります。
廃車証明書の保管方法と再登録時の活用
廃車時に発行される「廃車証明書」は、再登録や保険の解約などで必要になる重要な書類です。
特に、将来的に同じ車両を再登録して乗りたい場合、廃車証明書がなければ再登録できません。
保管は、クリアファイルなどで湿気・折れ防止を意識した形で自宅保管するのがベストです。
うっかり捨ててしまうと再発行が必要になるうえ、手間もかかるので注意しましょう。
自賠責保険の解約と返戻手続き
自賠責保険は解約を申し出なければ、自動で終了することはありません。
必要に応じて解約手続きを忘れずに行いましょう。
手続きを行うことで、残りの契約期間に応じて保険料の一部が返金される可能性があります。
手続きには以下の書類が必要です。
- 自賠責保険証明書
- 廃車証明書
- 本人確認書類
- 口座情報(返戻金を受け取る口座)
任意保険に加入している場合は、任意保険の解約もしくは車両の入れ替え手続きも必要です。
たとえば、新しいバイクを購入予定の場合、廃車後すぐに車両情報を変更することで、保険契約を引き継ぐことができます。
完全にバイクを降りる場合は、解約しておかないと無駄な保険料を支払うことになります。
軽自動車税の還付申請
軽自動車税は、毎年4月1日時点で所有している人に課税されるしくみです。
そのため、5月に廃車申請をした場合、残りの期間の軽自動車税を還付してもらいたいところですが、バイクは残念ながら対象外となっています。
Q22 使用済みとなったオートバイをリサイクルした場合においても、自動車重量税の還付を受けることができますか。
A 自動車重量税の廃車還付制度において、還付の対象となる使用済自動車は、自動車リサイクル法に基づいて適正に解体されたものに限られます。したがって、自動車リサイクル法の対象外であるオートバイ(二輪車)は還付を受けることはできません。
引用元:国税庁 | 使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について
以下の記事でも詳しく解説しています。

バイク・原付の廃車手続きの費用と無料で行う方法
結論からお伝えすると、バイクや原付の廃車手続きは基本的に無料です。
ただし、条件によっては費用がかかる場合があります。
「お金をかけずに処分したい」「手間をかけたくない」と考えている方は、ここで紹介する費用の目安と、無料で廃車する方法をおさえておきましょう。
各排気量別の手続き費用
廃車手続き自体にかかる手数料は数百円程度です。
- 原付(~125cc未満):無料(印紙代や用紙代も不要)
- 軽二輪(126cc~250cc未満):350円
- 小型二輪(250cc以上):350円
以下のページで、その他の登録手数料もまとめられていますので、参考までにチェックしてみてください。
登録・検査手数料一覧表 | 自動車検査登録 ポータルサイト
無料で廃車手続きを行う方法とその注意点
「役所に行く時間がない」「書類を揃えるのが面倒」といった方は、バイク買取業者や廃車代行サービスに依頼することで、無料で手続きを済ませられるケースがあります。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 手続き代行が有料の業者もある
- 名義変更や書類の控えがもらえない場合がある
- 悪質な業者に引き渡すとトラブルにつながる可能性がある
必ず口コミや実績を確認し、手続きの流れや料金体系が明確な業者を選びましょう。
他にも指定取引所に持ち込む方法もありますので、以下の記事も併せてお読みください。
バイク・原付を廃車にするならバイク買取店への依頼おすすめ
「手続きが面倒でずっと放置している…」
「動かないバイクがあるけど、輸送手段がないので処分できない」
「バイクは動かないけど、少しでもお金になれば嬉しい」
そんな方は、バイク買取店への依頼がおすすめです。
バイク買取店では、動かない車両や長期間放置されていたバイクであっても、状態に応じて査定額がつく可能性があります。
また、廃車手続きの代行も無料で対応してくれるケースがほとんどです。
関東圏にお住まいで業者選びに迷われている方は、ぜひ「バイク買取太郎」をご検討ください。
地域密着型のサービスを大切にしており、3,000台以上の買取実績があります。
スタッフ対応の評判が高く、Googleの口コミでも好評価をいただいています。
「バイク買取太郎」の詳細を見る
バイク・原付の廃車手続きに関するよくある質問
バイクや原付の廃車手続きに関するよくある質問3つに回答します。
廃車手続きに必要な時間はどれくらい?
窓口が空いている時間帯に行けば、役所や運輸支局での手続きは15〜30分ほどで完了することがほとんどです。
ただし、申請書類の記入や順番待ちの時間も考慮すると、1時間程度は見ておくと安心です。
ナンバープレートを紛失した場合の対処法は?
ナンバープレートをなくした場合でも廃車手続きは可能ですが、通常の手続きに加えて以下の対応が必要となります。
- 最寄りの警察署へ「遺失届」を提出し、受理番号を発行してもらう
- 受理番号を控えたうえで、廃車申請書にその旨を記載
- 役所や運輸支局にて通常通りの廃車手続きを行う
受理番号は廃車申請時に必須となるため、紛失しないようご注意ください。
詳しくは以下の記事にまとめています。

廃車手続き後にバイクを処分する方法は?
主な方法は以下の3つです。
- バイク買取業者に引き取ってもらう
- 解体業者に持ち込む
- 指定取引所に持ち込む
確実かつ手間を減らしたい場合は、買取業者への依頼がおすすめです。
まとめ
バイク・原付の廃車手続きは、一見すると複雑そうに見えますが、排気量ごとのルールと必要書類を把握すれば、誰でもスムーズに手続きできます。
買取業者や無料の代行サービスを上手に活用すれば、手間なくお得に処分することも可能です。
とにかく「今すぐ廃車したい」「費用はかけたくない」「手続きが面倒」という方は、バイク買取店への依頼をご検討ください。