バイク保険を安くするには?選ぶときのポイントやおすすめの保険会社を紹介

「バイク保険って必要なの?」
「保険料を安くするにはどうしたらいいの?」
「保険会社が多くてどこにしたらいいかわからない」

このような疑問をお持ちではないですか?

バイクは車と違い運転者の体が外に出ているため、交通事故にあったときのダメージが大きいです。

警視庁 交通総務課 交通安全対策第二係の情報によると、バイク事故で怪我をした際の致命傷部位は「頭部」が一番多く、「胸部」「腹部」と続いています。

参考:二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)

しかし、バイクの任意保険は加入率が低いのが現状です。
損害保険料算出機構が2021年3月に公開している『2021年度_自動車保険の概況』によると、自家用普通乗用車の任意保険(対人賠償保険)への加入率は83.0%となっています。
一方で二輪車は44.8%にとどまっています。

参考:損害保険料算出機構 | 2021年度_自動車保険の概況

自動車保険に比べて保険料が高いことが普及しにくい要因のひとつと考えられるでしょう。

ただし保険に入っていなければ、治療費や入院費、場合によっては高額の損害賠償を自費で用意しなければなりません。

事故を起こしたときに困ることがないよう、任意保険への加入を強くおすすめします。

今回の記事ではバイク保険の種類や選ぶときのポイント、保険料を安くする方法などを解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

バイク保険の種類

バイク保険は大きく分けて3つあります。

補償できる範囲がそれぞれ異なるため、各保険の違いを解説していきます。

自賠責保険 


車やバイクを運転するときは、自賠責保険に入ることが法律で義務づけられています。
自賠責保険は事故をした相手の怪我のみ補償されるもので、壊れてしまった物や自分自身の怪我は補償されません。

例えば事故を起こして相手への損害賠償が高額になってしまった場合、自賠責保険だけでは補償額が足りず不足分は自分が支払わなければならない、といったことも起こりえます。

任意保険 


任意保険は「バイク保険」や「原付保険」と呼ばれる保険で、加入するかどうかは自分で決めることができます。

自賠責保険との違いは、何といっても補償の手厚さです。任意保険は相手の怪我だけでなく、物や自分自身の怪我にも補償が適用されます。

自賠責保険の補償範囲は限定的なため、任意保険への加入がおすすめです。

盗難保険

バイクを持っていると心配なのが盗難です。人気で高価なバイクは盗難されやすく、鍵をかけていてもいつの間にか盗まれる可能性もあります。

残念ながら自賠責保険や任意保険では、バイクが盗まれたときの補償はありません。自分のバイクを守るため、これらの保険とは別で盗難に強い保険に入ると心強いです。

また、普段から盗難にあわないようバイクカバーをかけたり、ロックを複数かけたりするなど対策をしておきましょう。

バイク保険の代表的な7つの特約


バイク保険には様々な特約があります。ここでは代表的な特約を7つ解説していきます。

ファミリーバイク特約

ファミリーバイク特約は下記のような方にお得です。

  • 自動車保険に加入している
  • バイクを複数持っている
  • 125CC以下のバイクを持っている

借りたバイクで事故を起こしてしまったときにも補償を受けることができます。

対物超過修理費用特約

事故で相手のバイクが壊れてしまったなど、対物賠償保険の対象となった場合、対物賠償保険内で補いきれなかった分の費用を補償してくれる特約です。

たとえ被害額が高額になったとしても、この特約を付けることで費用を抑えることができます。

無保険車傷害保険

保険に加入していない相手と事故が起きたけれど、相手から十分な補償が受けられない場合、無保険車傷害保険で補償を受けられる保険です。

ただし、怪我をして通院が必要となっても後遺障害が残らない場合は適用されません。

自損事故保険

バイクによる事故で自分や同乗者が怪我をしてしまったときに、補償が受けられる保険です。単独事故や、自分に全過失がある場合に適用されます。

怪我の状態や部位により補償額は違うため、ご注意ください。

他車運転特約

自分のバイクではなく、他人から借りたバイクで対人や対物事故を起こした場合に補償される特約です。

ただし、レンタルバイクは特約が適用されないなど制限が設けられていることもあるため、事前に確認しておきましょう。

車両積載動産特約

バイクを運転中に、バックやスマホなど所持品が壊れてしまったときに補償を受けられる特約です。単独事故や自分に全過失がある場合、通常の対物賠償では所持品は補償されません。

この特約を付けておくと修理費用などが補償されます。

弁護士費用特約

相手がいる事故を起こした場合、示談交渉などで弁護士に依頼した際の費用を補償してくれる特約です。

個人間の事故でも、示談が上手くいかず弁護士に依頼するケースは多々あります。

特に「もらい事故」では、被害者側の保険会社は示談交渉をすることができないため、もしものときに役に立つでしょう。

バイク保険の割引率は等級で決まる

バイクの保険料は等級によって決まり、等級が上がれば保険料は安くなります。

詳しくは以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

バイク保険を安くする方法

ここまではバイク保険の特約を解説しました。しかし任意のバイク保険は保険料が高いと感じる方も多いでしょう。

そのような方のために、バイクの保険料を少しでも安くする方法を3つ紹介します。

定期的に補償内容を見直す

一度バイク保険に入ったらそれで終わりではなく、定期的に補償内容を見直しましょう。

バイクの保険料は補償の内容によって変わります。補償の範囲をどこからどこまでにするか、不要な補償が出てきたら外して保険料を安くしましょう。

契約している保険会社を見直す

保険会社によってバイク保険の商品は異なるため、当然保険料も変わります。補償内容は同じでも、今契約しているところよりも安い保険会社があるかもしれません。

同じ条件で安くならないか、いくつかの保険会社から見積もりを取ってみるのもよいでしょう。

安全運転を心がける 


先ほどバイクの保険料は等級で決まると述べましたが、もし1年間無事故だった場合、等級が上がり保険料は安くなります。

逆に事故を起こしてバイク保険を使うと等級が下がり、翌年の保険料が上がってしまいます。常日頃から安全運転を心がけましょう。

バイク保険を選ぶときの6つのポイント

実際にバイク保険を選ぶときは、何を基準にして選んだらよいのでしょうか。

ここからは、バイク保険を選ぶときの6つのポイントを詳しく解説していきます。

ロードサービス

ロードサービスとは、バイクに乗っていて事故やトラブルに合ったときに受けられるサービスです。
具体的には以下のようなサービスがあります。

  • 転倒したバイクを運んでくれる
  • ガス欠時にガソリンを届けてくれる
  • 鍵を紛失時に対応してくれる
  • バイク修理後の搬送費用を補償してくれる
  • 帰宅困難時の宿泊サポートを受けられる など

ロードサービスの内容は保険会社によって違うため、補償内容をチェックしましょう。

事故時の対応 

事故が起きたときの対応も、バイク保険を選ぶ際に重要なポイントです。
事故で不安なときに対応が遅かったり、ぞんざいに扱われたりするとさらに不安が増してしまいます。

各所への連絡や相手との示談交渉などが必要になるケースも少なくありません。
緊急時にどこまで対応してくれるかをしっかりと確認しておきましょう。

対人・対物の補償内容

バイクは自動車と同様に、事故が起きたら相手に怪我をさせたり物を壊してしまうことが多いです。
もし相手が後遺障害と診断された場合、自賠責保険ではまかないきれないでしょう。

また、事故で壊れたガードレールや店舗の修理費用も高額になるため、どちらも補償内容は無制限に設定することをおすすめします。
保険会社によって補償額や補償範囲が異なるため、確認するとよいでしょう。

自分に対する補償内容 

バイクは自分の体が外に出ているため、事故にあったらダイレクトに衝撃を受けます。
バイクに乗るなら自分に対する補償も付けておくと安心です。

怪我の治療費や後遺症が残った際に補償されるなど、手厚いものが多くあります。
自損事故やもらい事故でも補償されるため、補償内容を十分に確認しておきましょう。

どのくらいバイクを利用するかは一人ひとり違うため、自分の生活に合った補償を選ぶと安くなることもあります。

車両保険 

車両保険はバイクそのものにかける保険で、事故などの損害に対する補償を受けることができます。

バイクとの接触事故のみ補償するものや、自損事故も補償するものなど、補償範囲は会社によって異なり、範囲が広がるほど保険料も上がります。

また、バイクが盗難された場合は補償しない保険会社が多いため、盗難の心配がある場合は別で保険に入りましょう。
新車や外車で事故を起こすと被害額が高くなるため、車両保険に入っていた方が無難かもしれません。

保険料

補償内容や保険会社によって保険料は異なります。保険料を比べるときは、同じ条件で比べましょう。

ただ、保険料を安くしたいあまりに補償内容が薄くなり、いざというときに自己負担額が多くなってしまっては元も子もありません。

自分の生活に合った補償内容を選びましょう。


バイク保険が安いおすすめの大手保険会社3選

バイク保険を取り扱っている保険会社はいくつかありますが、ここでは保険料が安い会社を3社紹介します。
それぞれの特徴を踏まえ、自分に合ったバイク保険に加入しましょう。

チューリッヒ 

チューリッヒのバイク保険は、年間を通して保険料を算出します。
たとえ一時期に乗る期間が集中していたとしても、1年間の走行距離が短かければそれに見合った保険料になるのです。
バイクに乗る周期にばらつきがある場合は、お得と言えるでしょう。

また、対人・対物賠償責任が発生した場合は、相手との示談交渉や保険金の支払いサポートも行ってくれます。
対人・対物賠償保険が基本ですが、他にも自由に特約を追加できるためライフスタイルに合わせて組み合わせましょう。

公式HP:チューリッヒ

三井ダイレクト損保

三井ダイレクト損保のバイク保険は、インターネットや電話で契約するネット型のバイク保険です。
24時間365日対応可能なロードサービスがあり、GPS位置情報サービスもあるため、たとえ知らない土地で事故が起きたとしても安心です。

その後も事故が解決するまでの工程を書面でおこしてくれるなど、事故対応力があります。
継続年数に応じた割引があるなど、同じ保険に長く加入していきたいならお得でしょう。

公式HP:三井ダイレクト損保

アクサダイレクト

アクサダイレクトのバイク保険はリスク細分化型で、ライフスタイルに合わせた保険料を提案してくれます。
免許証の色や年間の走行距離、住んでいる地域によっても保険料は変わるため、内容をしっかり確認しましょう。

また、チューリッヒや三井ダイレクト損保と同様、24時間365日のロードサービスがついています。
さらに、条件に当てはまればインターネット割引が適用されます。HPなどで詳細を確認してください。

公式HP:アクサダイレクト

バイク保険は原付でも加入必須!補償内容は定期的に見直そう

今回は、バイク保険を選ぶときのポイントやおすすめの保険会社を紹介しました。もし事故にあってしまったら、高額な賠償問題にもなりかねません。

たとえ原付でもトラブルにあう可能性は他のバイクと同じです。
バイク保険に加入していざというときに備えましょう。

また、バイク保険に入る際は自分のライフスタイルに合った保険を選ぶことが大事です。
補償内容を定期的に見直して無駄な保険料を払わないようにしましょう。

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