「車検がない250ccで良いバイクないかな?」
「長距離も楽に走れる250ccはないかな?」
このようなお悩みをお持ちの方に向けて、車検のない250ccでおすすめのバイクを7車種紹介します。
250ccのメリットやデメリット、車検ありバイクとの維持費についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
バイク車検がない250ccでおすすめの車種7選
どれも人気のバイクですので、好みにあった1台を見つけてみてください。
長距離ツーリングが楽な『Vストローム250』
まずはSUZUKIのVストローム250。
パニアケースをフル装備すれば荷物の多いツーリングキャンパーも困ることがないくらい積載できます。
また、このタイプはアドベンチャーバイクといわれているジャンルですが、大型に比べると比較的足つきもよく、当然ながら車重も軽いため、小柄な方でも乗りこなすことが可能です。
乗車姿勢も非常に楽で、シートも分厚くクッション性が高いため、長距離でも非常に楽なバイクです。
見た目の好みが分かれる1台ではありますが、根強いファンも多く、おすすめのバイクになります。
誰でも楽しめる『YZF-R25』
続いてはYAMAHAのYZF-R25です。
「毎日乗れるスーパーバイク」というコンセプトの通り、見た目以上にとても乗りやすいバイクです。
2019年に大幅なモデルチェンジが行われ、よりシャープなデザインとなりました。
また、倒立フォークが採用されたことでよりスポーティな走行にも対応できるようになり、上級者の方でも楽しめる1台に仕上がっています。
乗車姿勢についても、スポーツタイプのバイクにしては前傾がきつくなく、初心者にもおすすめできるバイクです。
音が最高な『ZX-25R』
次にご紹介するのはKAWASAKIのZX-25R。
このバイクの特徴はなんといっても4気筒であることです。
コスト面や規制への対応が難しく他社の250ccは2気筒である中、KAWASAKIは4気筒のバイクを発売しました。
4気筒であることで、より鋭い吹け上がりと官能的なサウンドを実現しています。
同時に出力もあがり、4気筒のバイクが好きな方にとっては最高の1台です。
車両価格が他のバイクに比べて高いものの、リセールも良いバイクのため、4気筒に憧れている方にはぜひおすすめしたいバイクです。
ロースタイルが楽しい『レブル250』
続いてはHONDAのレブル250です。
一見アメリカンタイプのバイクに見えますが、ジャンルとしてはロードスポーツとされています。
独特のデザインと非常に良い足つきで女性からも人気の高いバイクです。
ホイールベースが長いため直進安定性も高く、このバイクも初心者の方におすすめできるバイクです。
クラッチ操作の負担が軽減されるアシスト&スリッパークラッチを装備しており、握力があまりない方でも長距離や渋滞を楽にこなせます。
2気筒で最もスポーティな『CBR250RR』
2気筒で最もスポーティなHONDAのCBR250RR。
250ccクラスの中では一番前傾もきつく、倒立フォークも相まってスポーティな乗り心地に仕上がっているバイクです。
装備も大型バイクにひけをとらないほど充実しています。
オプションで上下のクイックシフターも選択可能です。
ストップ&ゴーの多い町中でのクラッチ操作を減らせるだけでなく、サーキットでも楽しめる1台となっています。
オフロードも楽しい『セロー250』
YAMAHAのロングセラーモデルであるセロー250。
2005年に発売されて以降、安定的な人気を誇っています。
最高出力は18psと一見非力に見えますが、単気筒ならではの低中速域トルクと吹け上がりでオフロードバイクらしい走りが可能です。
残念ながら2019年で生産終了となっており、2020年のファイナルエディションをもって正式にラインナップから外れることとなりました。
メーカーから明確な理由は示されていませんが、新たな排ガス規制に対応できなくなったことと、装着が義務化されたABSの設定がないためと言われています。
2023年現在でも中古であれば購入は可能ですので、オンロードもオフロードも楽しみたい方にはおすすめのバイクです。
日常使いしやすい『GSX250R』
最後はSUZUKIのGSX250R。
他のスーパースポーツタイプの250ccを展開しているメーカーと比べると、このバイクは日常使いに振り切った設計です。
2気筒エンジンの特性を活かして低中速トルクを向上させ、常用領域である80km/hまでを快適に走れるバイクに仕上げています。
Vストローム同様にシートも分厚く、長距離ツーリングもこなせるバイクです。
スポーティなバイクでまったりと景色を楽しみながらツーリングを楽しみたい方におすすめの1台となります。
他のバイクに比べて装備を最小限にすることで、車両価格が抑えられており、コストパフォーマンスに優れたバイクともいえます。
250ccのバイクに車検がない理由
250ccのバイクが車検不要な理由は、特別なカテゴリーに分類されているからです。
これらのバイクは通常「軽二輪」と呼ばれ、125ccから250ccまでの排気量を持つものを指します。以前は軽自動車と同じカテゴリーで、軽自動車協会で管理されていましたが、令和元年までに陸運事務局に管理が移行しました。
参考:国土交通省 | 軽自動車について
一方で、250ccを超えるバイクは「小型二輪」として分類されます。
自動車はすべて車検が必要なはずですが、なぜバイクの中で「軽二輪」だけが車検不要なのでしょうか?
実は、かつては軽自動車も車検不要でしたが、後に車検が義務化されました。
しかし、この際に軽二輪は車検の義務を免除され、そのまま現在に至っていることから不要となっています。
今後も義務化されるかどうかについては、記事執筆時点では国から言及されていません。
バイク車検なしの250ccでも点検は大切
車検がないからといって点検をしなくていいわけではありません。
バイクは排気量にかかわらず、乗っていれば部品が消耗するからです。
むしろ排気量の小さいバイクのほうが部品の耐久性が低い場合もあります。
ただし、古いバイクでなければ基本的なメンテナンスをきちんと行っていれば致命的な故障はまずありません。
具体的には以下のようなメンテナンスを定期的に行っていれば大丈夫です。
- オイル交換
- 空気圧のチェック
- チェーンの清掃と注油
- クラッチワイヤーへの注油
- 洗車
- ブレーキオイル交換
安全に楽しくバイクライフが送れるよう、車検がなくてもきちんと点検やメンテナンスを行いましょう。
バイク車検がない250ccのメリット
250ccのバイクには車検がないこと以外にも様々なメリットがあります。
燃費の良い車種が多い
冒頭で紹介しているおすすめのバイクはKAWASAKIのZX25Rを除けばどれもリッター30km(街乗りで回転数をむやみに高くせず普通に走行した場合)以上は走行します。
最近は燃費の良い車もたくさんありますが、車にはない爽快感と操作する楽しさがありつつ燃費が良いのはとても大きな魅力です。
ガソリン代が高騰しても、燃料代を気にすることなく乗れます。
高速道路を走れる
125cc以下のバイクは高速道路が走れません。
最近では150ccのバイクもありますが、少し余裕をもって走りたいなら250ccがおすすめです。
特に都内から郊外に抜ける際は、首都高を走れることで混み合った一般道をスムーズに抜けることができます。
普段はあまり乗らないにしても、乗りたいときに乗れるかどうかは大きな差です。
車種が豊富にある
冒頭で紹介した以外にも250ccにはたくさんの車種があります。
海外メーカーも考慮すると選択肢はさらに広がります。
人と被りにくい変わったデザインのバイクに乗りたい方には特に海外メーカーがおすすめです。
ハスクバーナというメーカーののSvartpilen 250は日本でも人気のメーカーで、国産車にはないデザインを実現しています。
軽量で乗りやすい
当然最も軽いのは原付きになりますが、それなりのパワーを持ちながら軽量というのが250ccのメリットです。
あまり筋力に自身のない方でもきちんと重心を意識してバイクを動かせば、倒れる可能性も少なく、万が一倒れても起こせます。
参考までに大型バイクの重量を記載すると、大型バイクの中では軽い部類に入るYZF-R1でも200kgを超えます。
それに対してYZF-R25は約170kgです。
使い切れるパワー
大型バイクは車種によって、時速300kmを出すことも可能なものもあります。
そのようなバイクは1速でも100kmを超えるようなパワーを持っています。
しかし、言うまでもありませんが、それだけのパワーがあっても公道では到底使い切れません。
それに対し250ccの最高速は180km程度です。
街中でもギアチェンジを楽しめますし、それなりにエンジンも回せます。
ギアチェンジによる操っている感覚を気軽に楽しめるのは250ccのメリットです。
バイク車検がない250ccのデメリット
メリットの多い250ccですが、デメリットもあります。
とはいえいずれもあまり大きなデメリットではないので、気にいった車種があれば250ccはおすすめです。
税金は250cc超のバイクと変わらない
バイクの税金に重量税と軽自動車税の2種類です。
実は初年度については、250ccを超えるバイクよりも税金が安くなる、もしくは変わらない場合があります。
以下の表をご欄ください。
排気量 | 125cc超〜250cc未満 | 250cc以上 |
重量税 | 4,900円※新車購入時のみ | 登録初年度~12年目:1,900円13年目~17年目:2,300円18年目以降:2,500円 |
軽自動車税 | 3,600円 | 6,000円 |
合計 | 中古車購入時:3,600円 新車購入時:8,500円 | 7,900円〜8,500円 |
新車購入時については250ccのほうが重量税が高いことがわかります。
それ以降はおおよそ250cc以上のバイクの半分です。
デメリットといえるほどの金額ではないかもしれませんが、必ずしも250ccのほうが安くなるわけではないことを知っておいてください。
バイクの状態を自分で管理しなければならない
車検がないぶん250ccのバイクは自分で状態を管理しなければなりません。
日常のメンテナンス項目は前述のとおりです。
ちなみに250cc以下は車検がないからといって音の大きいマフラーに交換される方もいますが、あまりに大きい音では法律違反(整備不良)になります。
以下のサイトにて基準値が示されています。
参考:一般社団法人 全国二輪用品連合会 | 騒音規制について
以下の記事で騒音基準に違反している場合の罰則についてより詳しく解説していますので、こちらも確認してください。
パワー不足を感じる場面がある
街中での走行では基本的に不足ないパワーのある250ccですが、高速道路や登り坂では少々力不足を感じる場面もあるかもしれません。
高速道路の利用頻度が高い場合には、400cc以上あると運転が楽に感じることは否めないでしょう。
当然車種によっても疲労感は異なりますが、250ccでも80km/hで巡航すれば疲労感は抑えられます。
大型バイクに比べると長距離は疲れやすい
大型バイクに比べてパワーがないぶん、250ccのバイクはシフトチェンジの頻度が多く、速度に対する振動も大きめです。
短い距離では問題ありませんが、一度に200km、300km走るようなツーリングでは、やはりパワーに余裕のある大型バイクのほうが疲労感は軽減されます。
自賠責保険が250cc超よりも若干高い
デメリットというほどのことではないかもしれませんが、実は250cc超のバイクよりも若干
自賠責保険料が高いです。
24ヶ月で加入した場合、126cc~250ccが10,160円、250cc超が9,680円と250cc超のほうが480円安くなっています。
車検なしバイクと車検ありバイクの維持費比較
最後に車検なしバイクと車検ありバイクの維持費を比較してみましょう。
駐車場代とガソリン代については住んでいる地域や乗っているバイクによって大きく異なりますので、ここでは省きます。
排気量別バイクの年間維持費
排気量 | 90cc超125cc以下 | 125cc超250cc以下 | 250cc超 |
軽自動車税 | 2,400円 | 3,600円 | 6,000円 |
重量税 | 0円 | 0円(新車登録時のみ4,900円) | 1,900円(車検時は2年分3,800円の支払いとなります) |
自賠責保険 | 6,910円 | 7,100円 | 7,010円 |
車検費用 | 0円 | 0円 | 20,000〜60,000円 |
250ccのコストパフォーマンスの高さが伺えますが、大型バイクにはまた別の楽しさがあります。
車検ありバイクにおける車検費用について具体的に知っておきたい方は、以下の記事を参考にしてください。
車検なしの250ccでバイクライフを楽しもう
今回はバイク車検がない250ccでおすすめの車種7選を紹介しました。
選べる車種が豊富にあるだけでなく、軽量で燃費も良い250ccは、最もコスパに優れた排気量といえるでしょう。
日々のメンテナンスを大切にしながら250ccのバイクライフを楽しんでいきましょう。