冬でも快適にバイクの乗るための服装選びにお困りではありませんか?
おしゃれも大事ですが、体感温度が外気温-10℃と言われる冬のバイクでは、寒さ対策が重要です。
寒さ対策を怠ると身体が冷え切ってしまい、快適なライディングができなくなるだけでなく、体調を崩す原因にもなります。
本記事では、冬にバイクを楽しむための服装選びのポイントと、必須アイテムについて詳しく紹介しています。
紹介しているアイテムは筆者が実際に使用したことのあるアイテムで、どれも大変おすすめですので、ぜひ参考にしてください。
冬でも快適にバイクを楽しむための服装選びのポイント
冬でも快適にバイクを楽しむための服装選びのポイントは以下の5つです。
特に最初の2つは、防寒性を高めるためにとても重要なポイントとなります。
- 重ね着を意識する
- 首・手首・足首を冷やさない
- 電熱グローブ・インナーを活用する
- バイク用ウェアを着用する
- フルフェイスを着用する
重ね着を意識する
まずはじめに意識したいことは「重ね着」です。
重ね着によって空気の層ができることで、断熱効果を生み出し、体を暖かく保ちます。
効果的な重ね着の仕方は、インナー、ミドルレイヤー、アウターの3層構造にすることです。
インナーには吸湿速乾性のある素材を選び、ミドルレイヤーには保温性の高いフリースや薄手のダウンジャケットを着用します。
そして、アウターには防風・防水性能のあるバイク用ジャケットを選びましょう。
どのアイテムも防寒性に定評のあるアイテムを選んでおけば間違いありません。
首・手首・足首を冷やさない
「首」「手首」「足首」は体の中でも特に冷えやすい部分です。
これらの部位が冷えると、体全体の冷えにつながりますので、しっかり保温することを意識してください。
具体的には以下のようなアイテムを活用しましょう。
首:ネックウォーマー
手首:ロンググローブ
足首:ハイカットブーツまたはオーバーパンツと厚手の靴下
電熱グローブ・インナーを活用する
最近では、電熱グローブや電熱インナーといった、バイク専用の防寒アイテムが人気です。
実際に使ってみるとわかりますが、自ら発熱するものを着用することで、段違いの快適さが手に入ります。
少々値段は張ってしまいますが、冬でもロングツーリングをする方は特に活用したいアイテムです。
KOMINEから電熱ソックスも出ておりますので、足先の冷えが気になる方はぜひチェックしてみてください。
KOMINE 電熱ソックスはこちら
バイク用ウェアを着用する
一般的な防寒着では、バイクの走行風に耐えられるだけの防寒性がない場合があります。
アウトドアブランドのものであれば高い防寒性は備えていますが、プロテクターがついていないため、安全性が確保できません。
したがって、防寒性と安全性を兼ね備えたバイク用ウェアがおすすめです。
冬用のバイクウェアであれば、防寒性だけでなく、防水性や耐久性にも優れており、走行時の冷たい風や雨から体を守ってくれます。
また、ライディング姿勢を考慮して設計されているため、動きやすさも兼ね備えています。
フルフェイスを着用する
冬場のバイクライディングでは、ヘルメット選びも重要です。
防止タイプのヘルメットを着用している方もいらっしゃいますが、ツーリングなどの長時間のライディングにはまず耐えられません。
そこでおすすめなのが、フルフェイスタイプのヘルメットです。
フルフェイスは顔を完全に覆うため、顔や耳が冷えることなく、体感温度を大幅に向上させます。
また、風切り音の軽減や視界の保護にも効果的です。
さらに、後ほど紹介するピンロックシートを使用することで、より快適にライディングを楽しめます。
冬でも快適にバイクを楽しむための必須アイテム
ここからは、冬でも快適にバイクを楽しむための必須アイテムを10個紹介します。
すべて購入するとそれなりの金額になってしまいますが、寒さに耐えながらツーリングするほど過酷なことはありません。
予算の範囲内であれば思い切って購入してしまいましょう。
防寒インナー
前項でもお伝えしているように、冬のライディングに防寒インナーは欠かせません。
ユニクロやワークマンでも冬用インナーは取り扱っていますが、最もおすすめなのは「もちはだ」の「もちジョイ」というインナーです。
上半身だけでも1万円を超えるインナーですが、これを超える暖かさのインナーは存在しないのでは?と思えるほど暖かいです。
まるで毛布を着ているような感覚といっても過言ではありません。
予算に余裕があれば、上下で購入いただくことをおすすめします。
もちジョイはこちら
冬用ジャケット
冬用バイクジャケットは、コスパ重視ならKOMINE、より高いデザイン性や機能性、ブランドにこだわる場合はRS TAICHIやKUSHITNI、alpinestarsがおすすめです。
基本的には上記のメーカーから冬用ジャケットを選べば間違いないですが、インナーの取り外しが可能なジャケットをおすすめします。
春先や秋口でも、インナーを外せば快適に使用できるからです。
参考までに、筆者が実際に使用してよかったジャケットを紹介します。
RSタイチのモトレック ウィンターパーカーです。
高いデザイン性だけでなく、薄いのに暖かいことが特徴で、防水性能も兼ね備えています。
気温が一桁のツーリングでも、もちはだインナーを着用して厚手のパーカーにこのジャケットを着れば全く寒さを感じない性能です。
RSタイチ モトレック ウインターパーカはこちら
防水・防寒ブーツ
足元の防寒対策も欠かせません。
足首までしっかりとカバーできるハイカットブーツがおすすめです。
ブーツもジャケットと同様のブランドを選んでおけば間違いないですが、おすすめのブーツを紹介しておきます。
RSタイチのDRYMASTER コンバットシューズです。
夏場には使用できませんが、その分冬のライディングは非常に快適です。
防水性能も文句無しで雨天でも安心してライディングを楽しめます。
また、締め付けの調整はダイヤルを回して簡単に操作できるため、脱ぎ履きも非常に楽です。
RSタイチ DRYMASTER コンバットシューズはこちら
ネックウォーマー
首元を冷やさないために、ネックウォーマーは必須アイテムです。
通常のウール素材やフリース素材のネックウォーマーでも代用可能ではありますが、特におすすめなのは、KOMINEの防寒フェイスマスクです。
薄いのに暖かく、とても快適にライディングできます。
また、通常のネックウォーマーにはないヘッドキャップがあるのも魅力です。
頭の防寒性が高まるだけでなく、装着時のズレを防ぐことができます。
KOMINE 防寒フェイスマスクはこちら
冬用グローブ
スキーやスノボー用のグローブで代用する方法もありますが、厚手のものが多く、プロテクターも入っていないため、バイクには向かないものが多いです。
したがって、ここでもバイク専用品がおすすめです。
予算に余裕がある場合は電熱グローブをおすすめします。
アクセルやブレーキの操作性を確保しながらも、自ら発熱できるため非常に暖かいです。
おすすめは、KOMINEのカーボンプロテクトエレクトリックグローブです。
3段階の温度調節機能がついており、状況に応じて温度を変更できます。
拳にカーボンプロテクターもついており、安全面も考慮されているのが特徴です。
KOMINE カーボンプロテクトエレクトリックグローブはこちら
オーバーパンツ
オーバーパンツも冬には欠かせないアイテムです。
一枚だけで履けるタイプのライディングパンツも存在しますが、暖かさを重視するのであれば、ジーンズなどの上から履けるオーバーパンツをおすすめします。
こちらもKOMINEやKUSHITANIなどのバイクブランドから好きなものを選べば間違いないですが、おすすめのパンツを紹介します。
RSタイチのマトリックス オーバーパンツです。
シルエットがよく長めの股下となっており、膝を曲げた時のずり上がりを防止できます。
防水性も高いため、雨でも安心してライディングを楽しめるのも特徴です。
RSタイチ マトリックス オーバーパンツはこちら
ピンロックシート
今まで使用したことがない方に、絶対に試していただきたいのがピンロックシートです。
フルフェイスでは冬場の冷たい風をシャットアウトできる一方、空気がこもりやすく、外気温との差でシールドが曇りやすくなります。
それを解決してくれるのはピンロックシートです。
仕組みは二重窓もしくは真空マグと同様と考えて良いでしょう。
シールドの内側にシートを張り、真空状態を作ることで空気の層ができ、シールドの曇りを防げる仕組みです。
雨が降っても全く曇ることがなく、初めて使う方は感動すること間違いなしです。
一例として、SHOEIのピンロックシートを紹介しておきます。
SHOEI PINLOCK EVO lensはこちら
腹巻き
腹巻きを使用される方はあまり多くないかもしれませんが、実際に使用してみると段違いに暖かくなります。
これは体幹部を温めることで、冷えを防ぎ、血流が良くなるためです。
おすすめの腹巻きは、下着メーカーとして有名なグンゼのホットマジックです。
装着しても普段のズボンが履けるほど薄いのに暖かいという、機能性に優れた腹巻きとなります。
1800円程度で購入でき、コスパにも優れていますので、腹巻きを使用したことがない方はぜひ試してみてください。
グンゼ ホットマジックはこちら
冬用靴下
足元の冷えを防ぐためには、保温性の高い冬用靴下が役立ちます。
ウール素材や厚手の靴下を履くことで、足の冷えを軽減し、快適なライディングが可能です。
アウトドアブランドのものでも代用可能ですが、ここでもおすすめはもちはだのポカポカソックスです。
単なる全面裏起毛ではなく、部位によって素材が異なる特殊な靴下となっています。
靴下求評展で経済産業省製造産業局長賞を受賞しており、信頼性の高い製品です。
もちはだ ポカポカソックスはこちら
貼るカイロ
極寒の日には、貼るカイロは非常におすすめです。
腰やお腹、足の裏などに使用すると、常にポカポカの状態でツーリングできます。
状況に応じて脱着しにくいため、室内と室外の行き来が頻繁にあるツーリングには向かないですが、外での走行がメインとなる場合は非常におすすめです。
電熱アイテムが故障した際の備えとしても活用できますので、ツーリングバッグに入れておきましょう。
冬バイクに乗る時の注意点
冬にバイクに乗る際は、服装やアイテムだけでなく、走行時の注意点も知っておく必要があります。
ここでは以下3つの注意点について解説します。
- 路面凍結に注意する
- 電熱アイテム使用時はバッテリーあがりに注意する
- 十分な防寒対策ができない場合は無理に乗らない
路面凍結に注意する
冬場は早朝や夜間に限らず、路面が凍結している場合があります。
凍結した路面は非常に滑りやすく、大変危険なため、十分な注意が必要です。
特に山間部や日陰の多い場所では凍結リスクが高いため、通常よりも走行速度を抑え、ブレーキのタイミングに気をつけて走行してください。
電熱アイテム使用時はバッテリーあがりに注意する
電熱グローブや電熱インナーを使用する場合、バイクのバッテリーに負荷がかかりやすくなります。
接続方法を誤ってしまうと簡単にバッテリーが上がってしまうため、DIYで取り付ける際は特に注意が必要です。
エンジンを停止すると同時に電熱アイテムも停止しない場合は、推奨されない接続方法になっている可能性が高いため、特に注意してください。
また、バッテリーの状態は定期的にェックし、必要に応じて充電を行いましょう。
十分な防寒対策ができない場合は無理に乗らない
冬のライディングは、適切な防寒対策ができていないと非常に危険です。
体が冷え切ってしまうと、反応が鈍くなり、適切な判断ができなくなる可能性もあります。
その日の気温に耐えうる防寒ができない日や、体調が優れない日は、無理にバイクに乗らないようにしましょう。
冬でも適切な服装選びでバイクライフを快適に過ごそう!
冬のライディングは寒さとの戦いですが、適切な服装選びと装備の準備があれば、快適に楽しめます。
夏にはないきりっとした空気感での走行は、冬のツーリングの醍醐味です。
本記事で紹介したポイントや必須アイテムを参考に、防寒対策を万全に整えて冬のライディングを安全かつ快適に楽しんでください。