「バイクの車検っていつだっけ?」
「前回車検を受けた日を忘れてしまった」
「車検でなにがいるのかわからない」
このような疑問をお持ちの方へ向けて、今回はバイクの車検期間はどのくらいのペースなのかを紹介していきます。
車検に必要な書類についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
バイクの車検期間は排気量毎に異なる
バイクの車検期間は排気量によって異なります。
自分のバイクがいつ車検時期を迎えるのか、しっかり確認しておきましょう。
排気量が250cc未満のバイクは車検なし
排気量が250cc未満のバイクは車検の必要はありません。
とはいえ、バイクを安全に乗るためにも日頃のメンテナンスが大事です。
250cc未満のバイクは車検義務がない代わりに、12ヵ月点検や24ヵ月点検といった法定点検を受ける義務があります。
これらの点検を受けないからといって公道を走れなくなるといった罰則はありませんが、故障やトラブルを未然に防ぐために行う点検ですので、プロの手でしっかりと見てもらってください。
排気量が250ccを超えるバイクは初回3年以降2年
排気量が250ccを超えるバイクは車検が必要です。
バイクを購入してから3年後に、それ以降は2年ごとに車検を受けます。
以前までは初回の車検は購入してから2年後と決められていましたが、2007年4月1日の法改正によって購入してから3年後に変更されました。
参照:HONDA | バイクQ&A 二輪車の車検は何年毎か。
業務用で使用している緑色ナンバーのバイクも車検期間は同じです。
一方、レンタルバイクは初回は2年、それ以降は1年ごとに車検を受ける必要があります。
バイクのレンタル事業をしている方は要注意です。
バイク車検の有効期間が切れた状態で走行した場合の罰則
バイクの車検が切れた状態で公道を走るのは法律で禁止されています。
もし車検切れで走行してしまったら、以下の罰則が与えられます。
- 6点減点
- 30日間の免許停止
- 6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金
上記は自賠責保険が切れていない場合の罰則です。
自賠責保険が切れている場合はさらに罰則が厳しくなるため、車検切れの状態で公道を走るのは絶対にやめましょう。
参考:道路運送車両法 第108条
バイク車検の有効期間の確認方法
バイク車検の有効期間の確認方法は2つあります。
1つ目はナンバーに貼っているステッカーから確認する方法です。
バイクのナンバー横に貼られているステッカーに車検有効期間の満了日が記されています。
大きい数字と小さい数字が書かれていますが、大きい数字が月、小さい数字は年を表しています。
例:大きく「1」、小さく「5」と書かれている場合…令和5年の1月が車検有効期間の満了年月
2つ目は車検証を確認する方法です。
車検証にはバイク所有者の情報のほかに、車体番号や型式といった情報も載っています。
その中の「有効期限の満了する日」の欄に正確な年月日が記載されています。
日にちまで知りたい時は車検証を確認してください。
バイクの車検期間が切れた場合の復活方法
図らずもバイクの車検期間が切れてしまった、といったこともあるでしょう。
そのような場合でも公道を走る方法はあります。
下記の記事で復活の手順を紹介していますので、あわせて読んでみてください。
バイクの車検期間から逆算するベストな車検タイミング
車検時期がわかったところで、いつ車検を受けるのがベストなのでしょうか。
結論からお伝えすると、車検期間満了日の1ヵ月前〜満了日当日がベストなタイミングです。
「1ヵ月前に受けてしまったらもったいない」と考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
1ヵ月前〜満了日当日までの間ならばいつ受けても車検後の有効期間は変わらないのです。
離島の場合は2ヵ月前〜満了日当日までです。
一方で、1ヵ月以上前(離島の場合は2ヵ月以上前)に車検を受けると、受けたその日から2年間の有効期間になってしまうため損と言えます。
バイク車検にかかる費用と時間
バイク車検には3つの方法があります。
それぞれの特徴を解説していきます。
ユーザー車検の場合
ユーザー車検とは、自分で陸運支局までバイクを持っていき車検を受ける方法です。
ユーザー車検でかかる費用は、重量税・自賠責保険料・検査手数料(印紙代)を合わせた法定費用のみです。
3つのバイク車検の方法の中で一番費用を抑えられます。
重量税や自賠責保険料はバイクによって異なります。
初年度登録から12年までなら3,800円、13年〜18年未満なら4,400円、18年を超えたら5,000円です。
自賠責保険料は24ヵ月なら8,760円、25ヵ月なら8,910円です。(2023年4月1日時点)
なお、上記は250cc超えのバイクで、本土で車検を受ける際の金額となります。
参考:チューリッヒ | 原付・バイクの自賠責保険。原付や250ccのバイクの自賠責保険料
検査手数料は自治体にもよりますが、1,700〜1,800円ほどです。
これらのことから、初年度登録から12年までの250cc超えのバイクの最低法定費用は以下のようになります。
3,800円+8,760円+1,700円=14,260円
ユーザー車検にかかる時間は、初めてならば2〜3時間を想定しておくといいでしょう。
なお車検時に修理が必要と判断された場合、再検査として並び直す必要があるため、注意してください。
ディーラー車検の場合
ディーラー車検とは、メーカーのディーラーに整備や車検を依頼する方法です。
法定費用とは別に、別途下記の費用が必要です。
- 代行手数料
- 事務手数料
- 整備手数料
- 部品代 など
ディーラーによって必要費用は異なりますので、事前に確認してください。
また、1日で終わるユーザー車検とは違いディーラー車検は数日〜1週間ほどかかる場合もあります。
日程に余裕をもって車検に出しましょう。
バイクショップやバイク用品量販店の場合
ほかにも大手バイクショップに車検を依頼する方法があります。
下記の記事でそれぞれのショップの特徴や費用、ユーザー車検との違いなども詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
バイク車検を受ける際に必要な書類
ここからは、バイク車検を受ける時に必要な書類について解説します。
書類が揃っていないと車検を受けられないため、しっかり準備しておいてください。
自動車検査証
いわゆる車検証です。
車検証は車検が必要なバイクを購入した際にもらえるもので、バイクの形式や初年度登録年月など、あらゆる情報が載っています。
バイクで公道を走る際には、車検証の搭載が義務付けられています。
万が一紛失してしまった場合は、ナンバー管轄の陸運支局か軽自動車検査協会で再発行してもらいましょう。
自賠責保険証明書
現在加入している自賠責保険の証明書です。
公道でバイクに乗る場合、自賠責保険の加入が義務付けられています。
自賠責保険に入っていないと車検を受けられないため、自賠責保険証明書は無くさないようにしてください。
紛失してしまった場合は、加入した保険会社や代理店に連絡すると再発行してもらえます。
車検と同時に自賠責保険が切れることが多いため、車検のタイミングで自賠責保険も更新しましょう。
軽自動車税納税証明書
軽自動車税の納税を証明する書類です。
毎年4月1日時点の原付を含むバイク所有者には、軽自動車税の支払い義務が生じます。
おおよそ4月下旬〜5月頭までに書類が届き、5月末までに支払わないといけません。
バイクの排気量によって費用は異なり、2,000円〜6,000円ほどです。
コンビニで簡単に支払いできるため、届いたら忘れないうちに済ませましょう。
支払後の証明書は捨てないように気を付けてください。
バイク車検をユーザー車検で受ける際に必要な書類
続いて、バイク保険をユーザー車検で受ける際に必要な書類を以下にまとめます。
継続検査申請書
新たな車検証をもらうための書類です。
検査当日に陸運支局の窓口で用紙をもらえるため、用意しておかなくても問題ありません。
また、国土交通省のHPから継続審査申請書をダウンロードすることも可能です。
もし家にプリンターがあり、当日バタバタするのを避けたい方にはおすすめです。
参考:国土交通省 | 専用3号様式
定期点検整備記録簿
道路運送車両法で定められた12ヵ月や24ヵ月の法定点検の内容を記録したものです。
法定点検は車検とは違い、実施しなかったからといって公道を走れなくなることはありませんが、バイクを安全に乗るために必要な検査です。
車両の故障やトラブルを未然に防ぐための点検のため「予防整備」とも言われています。
過去に部品を変えた時期なども記録からわかるため、次の交換時期の目安も確認できます。
車検後の期間に適用される自賠責保険証明書
現在加入している自賠責保険証明書に加えて、新しく加入した自賠責保険証明書が必要です。
これは車検後2年間のバイクライフを補償してくれる自賠責保険になります。
ユーザー車検を受けるなら自賠責保険の加入や更新も自分で行わなければならないため、覚えておいてください。
今回紹介した書類のほかにも印鑑や身分証明書などが必要だったり、自治体によって必要書類が変わったりする可能性もあるため、確認してから車検を受けることをおすすめします。
バイク車検をユーザー車検で受ける場合の注意点
最後に、バイク車検をユーザー車検で受ける場合の注意点を解説します。
陸運局に事前予約しておく
ユーザー車検を受ける前に、陸運局に予約をしておきましょう。
予約は平日のみで、申し込み日を含めて15日前からインターネットで予約できます。
2〜3月などの繁忙期は予約が取りにくいため、可能であれば該当期間を避けて予約するのがおすすめです。
予約なしでも行けますが、混み合っている場合は当日車検を受けられない可能性もあります。
予約は以下のサイトからできますので、確認してみてください。
自動車技術総合機構 | 自動車検査インターネット予約システム
初めての場合は時間に余裕を持って検査に行く
初めてユーザー車検を受ける際は、時間に余裕を持って検査に行きましょう。
ユーザー車検は様々な書類の記入や自賠責保険の加入の手続きなど、全て自分でやらなければなりません。
初めてならば「思っていたより時間がかかった」といったことはよくあります。
できれば、1日予定を空けておくと安心です。
光軸検査は検査場近くの工場に任せる
光軸とは「ヘッドライトが照らす光の向き」のことです。
ユーザー車検のなかでも光軸検査が一番厳しいといわれています。
真っすぐ照らしていたら問題ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、照らす向きが細かく制定されており、素人が器具なしで規定内に直すのは難しいのです。
1,500〜2,000円ほどの費用はかかりますが、再検査にならないためにも、調整はプロに任せましょう。
バイク車検は余裕をもって受けよう
今回は、バイクの車検期間について解説しました。
バイク車検は基本的に2年に一回となっており、有効期限が過ぎてしまった場合はバイクに乗り続けることができません。
復活もできますが、少々手続きが面倒です。
余裕をもって車検を受けるようにしましょう。