バイクに1日保険は存在しない!それでもバイクに乗りたいときの対策を紹介

「バイクには車のような1day保険はないの?」
「少ししか乗らないから保険は付けなくてもいいや」

このように考えている方はいませんか?
数日しか乗らないからといって保険に入らないでいると、万が一事故が起こった時に何の補償もないため危険です。

今回は短期間だけバイクに乗る際に、保険を適用したい場合の対処法を紹介します。

目次

バイク保険に1日保険が存在しない理由

自動車には1日保険がありますが、バイク保険には1日だけ補償するような保険は存在しません。
なぜなら、バイクは事故を起こした時にケガをするリスクが高いからです。

令和3年の状態別交通事故重傷者数は、自動車乗車中が6,717人に対し、自動二輪車乗車中(4,192人)と原付乗車中(2,777人)を合わせて6,969人で、あまり変わらない数値となっています。

さらに平成23年〜令和3年の10年間の交通事故死者数を状態別に見ると、自動車乗車中の死者数は減少傾向にありますが、自動二輪車乗車中の死者数はあまり減っていません。

参考:第2節 令和3年中の道路交通事故の状況

バイクや原付は体が外に出ている分、ケガをした際は車よりも重傷になりやすいのです。
したがって、バイクに乗る時にはたとえ短期間であってもしっかり補償をつけておくことをおすすめします。

バイク保険を1日ないし短期間だけ適用したいときの対策

バイク保険があった方が安心ではあるものの、1日ないし短期間だけ適用するために高額の任意保険に入るのも気が引けますよね。
そんな場合の対策をいくつか紹介します。

ファミリーバイク特約を利用する

ファミリーバイク特約は自動車保険の特約で、125CC以下の二輪車が対象です。
以下に当てはまる人が保険の対象となります。

  • 自動車保険の主となる運転者
  • 配偶者
  • 同居している家族
  • 別居している家族(未婚)

家族の誰かがファミリーバイク特約に加入していると、家族全員が補償対象となります。
また、友人に借りたバイクも補償の対象となったり、年齢で保険料が変わったりということもないため、若い世代のライダーにもおすすめです。

他車運転特約を利用する

他者運転特約は、ファミリーバイク特約と同様に自動車保険の特約の一つです。
同居していない家族のバイクに乗っている時に起こった事故に対して、自分が契約しているバイク保険の特約に基づき補償を受けることができます。

ただし、他車運転特約には以下の注意点があります。

  • 保険会社によって補償内容が異なる
  • 自分が持っているのと同じ用途車種のものだけ対象となる
  • 同居または別居している家族が所有するバイクには適用されない
  • (借りたバイクに)運転者限定特約が付いていた場合は適用されない

加入する前には補償内容をしっかりと確認しましょう。

ドライバー保険を利用する

ドライバー保険は自分のバイクや車を持っていない人が加入できる保険です。
他車運転特約と同様に、借りたバイクや原付で適用されます。

契約は1年間の縛りがありますが、途中解約も可能です。
1ヵ月〜1年といった短期間で契約できるものがあるため、人のバイクをよく借りる方にはぴったりでしょう。

定額制サービスを利用する

近年ではバイクにも定額制サービスが誕生してきています。

保険や整備などの費用が月額の料金に含まれている状態で利用できるサービスが多いです。
ご自身の利用目的や頻度を考慮のうえ、選択肢のひとつとして検討してみてください。

レンタルバイクを利用する

レンタルバイクは、バイクを持っていない人が一番利用しやすいサービスではないでしょうか。
1日や数時間単位で借りられるところもあります。

基本料金に任意保険が付いており、オプションで補償の追加もできます。
万が一に備えて、補償額は無制限にしておくとより安心でしょう。

バイクに乗る頻度が少ない方はレンタルバイクを利用してみてください。

一時的にバイク保険に入り短期解約する

一旦バイク保険に加入して、バイクに乗らなくなったら途中で解約する方法です。
契約満了前に解約すると、短期率といわれる計算式で保険料が戻ってきます。

日割り計算ではないため、短期解約で戻ってくる保険料は少なくなることを覚えておいてください。
また、短期解約すると等級を引き継ぐことができず、保険料が高いままになります。

バイク保険の等級や安くするためのポイントについては、以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

バイク保険を扱っているおすすめの保険会社

バイク保険への加入を検討される場合は、以下の記事をご参考ください。

バイク保険を取り扱っているおすすめの保険会社を10社紹介しています。

バイクに適用できるドライバー保険を扱っている保険会社

バイクに適用できるドライバー保険を取り扱っている保険会社を3つ紹介します。

損保ジャパン | ドライバー保険

損保ジャパンのドライバー保険の基本補償は以下の通りです。

  • 対人賠償責任保険
  • 対物賠償責任保険
  • 人身傷害保険(必ず対人賠償責任保険とセットで契約する)

追加オプションも複数あります。

  • 対物全損時修理差額費用特約
  • 搭乗者傷害特約
  • 個人賠償責任特約

ドライバーの年齢を「21歳未満」か「21歳以上」の2つの区分で分けています。

『損保ジャパン | ドライバー保険』公式サイトはこちら

三井住友海上 | GK クルマの保険・ドライバー保険

三井住友海上のドライバー保険の基本補償は以下の通りです。

  • 対人賠償責任保険
  • 対物賠償責任保険
  • 対物超過修理費用特約(必ず対物賠償責任保険とセットで契約する)
  • 自損傷害保険および無保険車傷害保険(対人賠償責任保険にセットする)

対人・対物賠償責任保険には示談交渉サービスも付いています。
もし、事故を起こした相手と示談交渉が必要な場合にも安心でしょう。

『三井住友海上 | GK クルマの保険・ドライバー保険』公式サイトはこちら

東京海上日動 | ドライバー保険

東京海上日動のドライバー保険の基本補償は下記のものです。

  • 対人賠償責任保険
  • 対物賠償責任保険
  • 搭乗者傷害特約
  • 自損事故傷害特約(必ず対人賠償責任保険とセットで契約する)

三井住友海上と同様に、対人・対物賠償責任保険には示談交渉サービスが付いています。
さらに嬉しいことに、24時間365日対応の事故現場アシストサービスが自動でセットされます。

事故を起こしてパニックになっても、専任のスタッフが現状を聞き取りアドバイスしてくれるのはとても心強いでしょう。

『東京海上日動 | ドライバー保険』公式サイトはこちら

バイク保険が料金に含まれるバイクの定額制サービス

月額料金に保険料も含まれている、バイクの定額制サービスを3つ紹介します。

ME:RIDE

ME:RIDE(ミーライド)は、自動車やバイクのオークションを開催している専門の企業が運営しています。
基本的な利用の流れは以下の通りです。

  1. ME:RIDEの会員登録をする(名前とメールアドレスを入力)
  2. ME:RIDEのサイトで乗りたいバイクを申し込む
  3. プランを選ぶ
  4. 住民票を送る(未成年者は親権者の同意書も必要)
  5. 貸出準備完了後(2~4週間ほど)、バイクを引き取りに店舗に来店
  6. 返却日を予約し、返却手続きをすます

プランは3つあり、最低リース期間によって月額料金が異なります。

  • 基本プラン(4ヵ月)…37,800円
  • 6ヵ月割引プラン(6ヵ月)…36,800円
  • 12ヵ月割引プラン(12ヵ月)…33,800円

※()内は最低リース期間。月額料金は一例であり、バイクの車種によって変動します。

料金には任意保険や車両整備の価格も含まれています。
バイクの業者間オークションを運営している会社が提供しているサービスのため、取り扱っているバイクの種類が豊富です。

『ME:RIDE』公式サイトはこちら

Venkei(ベンケイ)

Venkeiは新車や中古車のレンタルサービスを扱っています。
Venkeiの利用方法は次の通りです。

  1. VenkeiレンタルHPで会員登録する
  2. 借りたいバイクを検索する
  3. 日時と車種を選択して仮予約する
  4. Venkeiからメールまたは電話があれば本予約完了
  5. 借りる当日になれば指定した店舗に来店
  6. 指定した店舗に返却

レンタル時には運転する人全員の運転免許証と、住所を確認できる公共料金(電気・水道・ガス)の請求書が必要です。
借りられるのは日本国籍のある満20歳以上の方で、クレジットカードのお支払いのみ対応しているため注意しましょう。

価格は車種によって様々で、40,000円〜60,000円前後のものが多いです。
詳しい金額は店舗にお問い合わせください。

『Venkei』公式サイトはこちら

Hondaのお仕事用サブスク

Hondaが展開しているお仕事用バイクの定額制サービスです。
以下の流れで利用できます。

  1. 無料会員登録をする
  2. webサイトで借りたいバイクを予約する
  3. 当日に自宅までバイクが届く
  4. 返却も自宅で完了

会員登録の際は免許証とクレジットカードが必要です。
料金プランは3つあります。

  • エントリー…14,500円~
  • スタンダード…17,500円~
  • プロ…32,500円~

毎月の走行距離によって料金が変わるため、仕事内容に合わせてプランを選びましょう。
通常の任意保険だけでなく、盗難や事故が起こった際の損害も補償してくれる安心サポートパックも別途付帯できます。

『Hondaのお仕事用サブスク』公式サイトはこちら

バイク保険があるレンタルバイクショップ

バイク保険が料金に含まれているレンタルバイクショップを3つ紹介します。

レンタル819

レンタル819は、株式会社キズキレンタルサービスが全国に展開しているバイクのレンタルネットワークです。
すべてのレンタル車両に自賠責保険と以下の任意保険が付いています。

  • 対人・対物賠償責任保険
  • 搭乗者傷害特約

対人賠償は無制限ですが、対物賠償は1,000万円までです。
これらの保険には4つのサービスが付いています。

  • レッカーサービス
  • 宿泊サービス
  • 帰宅・移動サービス
  • クイック修理サービス

さらに嬉しいのが、盗難補償があるということです。
レンタルしている時に盗難にあった場合、時価額の50%までを補償してくれます。

『レンタル819』公式サイトはこちら

ヤマハバイクレンタル

ヤマハバイクレンタルは、ヤマハバイクが運営しているレンタルサービスです。
国から認証を受けた「認証工場」でプロの整備士がメンテナンスをしてくれるため、安心してレンタルできます。
気になるバイク保険の補償内容は以下の通りです。

  • 対人・対物賠償責任保険
  • 搭乗者傷害特約
  • 無保険車傷害保険
  • 自損傷害特約
  • 対物超過修理費用特約

対人・対物賠償責任保険は無制限で補償してくれます。
24時間365日対応のレッカーサービスのほか、ガス欠やバッテリー上がり時に駆けつけてくれる現場応急対応サービスも受けられます。

『ヤマハバイクレンタル』公式サイトはこちら

HondaGO

HondaGOは、Hondaが展開しているレンタルバイクサービスです。
Honda二輪整備士の資格制度「HMSE」の資格を持つ整備士が全店に在籍しています。
基本料金に含まれるバイク保険は以下の通りです。

  • 対人・対物賠償責任保険
  • 搭乗者傷害特約
  • 無保険車傷害保険
  • 自損傷害特約
  • 対物超過修理費用特約

レンタル819と同様に盗難補償が付いています。
もし盗難にあってしまったら、車両本体価格の80%までを補償してくれます。

他にはない特徴としては、停車時に転倒して車両が傷ついてしまった場合も補償するオプションがあることです。
免許を取りたてで不安な方や重たいバイクを支えきれそうにないライダーは、この「安心補償GO」に加入するといいかもしれません。

『HondaGO』公式サイトはこちら

バイク保険を短期間だけ適用したいなら計画的に動こう

今回は、バイクを短期間だけ乗りたい時の対策を紹介しました。

たとえ自分のバイクを持っていなくても、今回紹介したようなバイク保険が付帯しているサービスがたくさんあります。
ただしレンタルバイクを除き、車のように1日だけ適用できる保険はありません。

とはいえ「少しだけだから…」と保険に入らずにバイクに乗って事故を起こしてしまったら、高額の損害賠償を支払うことになるかもしれません。

使用することがあらかじめわかっている場合は計画的に動くようにしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる